著者は、創立者ジョナサン・ラブラスをはじめとする経営陣の思想が、キャピタルの骨格を形成したと指摘する。彼は長期的な思考の重視、徹底したリサーチに基づく忍耐強い運用、顧客サービスの重視といった基本的な価値基準を作った。市場環境や流行に左右されない運用・投資の方針は、こうした企業文化の下で定着した。
また、知識産業では、「スター」がもてはやされがちだが、キャピタルは個人のエゴよりもチームプレーを優先する文化を確立している。特徴的なのが複数マネジャーシステム。複数のファンドマネジャーがポートフォリオの一部ずつに銘柄選択責任を持つこの制度を取り入れたことで、資産額の拡大にも柔軟に対応でき、人材の引き抜きに悩まされることなく、高い運用実績を上げることに成功した。
個人主義が浸透した一般的な米企業とは趣の異なる優良企業の内幕を知ることができ興味深い。
(日経ビジネス 2005/03/21 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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