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キャパになれなかったカメラマン ベトナム戦争の語り部たち(下)
 
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キャパになれなかったカメラマン ベトナム戦争の語り部たち(下) [単行本]

平敷 安常
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,520 通常配送無料 詳細
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キャパになれなかったカメラマン ベトナム戦争の語り部たち(下) + キャパになれなかったカメラマン ベトナム戦争の語り部たち<上> (講談社文庫)
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商品の説明

第40回(2009年) 大宅壮一ノンフィクション賞受賞

内容紹介

戦争報道に賭けた青春群像とさまざまな戦後 沢田教一、一ノ瀬泰造、テリー・クー、テッド・コッペル……著者が戦場で競い、ともに働いた仲間たち。友情と懐旧の念を込めて語る、知られざるエピソードの数々

登録情報

  • 単行本: 458ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/9/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062149664
  • ISBN-13: 978-4062149662
  • 発売日: 2008/9/26
  • 商品の寸法: 19 x 14.2 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By Tanktop
形式:単行本
30年以上経過した現在でもベトナム戦争の生々しい記憶を呼び起こすことが出来るのは、本書に登場する人物達の生死をかけた生き様や作品に負うところが少なくない。著者は1965年から終戦までという例外的に長い期間を現地に滞在した生き証人の一人。本書は、カメラマンの観察眼を通して、他の時代の証人達の生きた姿を時代を超えて生々しく情感豊かに再現してくれる。  

ベトナム戦争の全貌を理解することは容易ではない。最後のサイゴン陥落への急襲を除いて「前線」が存在しなかったことがひとつ、隣国を含む広域で戦闘が繰り返されたことがひとつ、米軍の本格介入以後に絞っても10年という長きに渡ったことがひとつ。本書のおかげで、ばらばらにちらばった記憶の点と点が時間・空間でつながり、血を通うようになる。その意味で、本書はベトナム戦争を理解する上で非常に役に立つ一冊になるかと思う。

一人一人の物語で章立てが出来ているために厳密に期間を区切ることは難しいが、大体において、上巻は著者がベトナムに渡った1965年から1970年ごろまで、下巻は1970年から終戦の1975年をカバーしていると考えてよい。どの章も物語として読者をぐいぐい引き込む力があるが、上巻のハイライトのひとつは沢田教一との出会いと最期を描いた第11章ではないだろうか。日本人としては沢田教一の写真なくしてベトナム戦争を語れない。下巻では、間違いなく 80ページ以上を割いた第21章「悲劇 テリーとサムの話」であろう。この章の一文一文は胸に迫る。

登場人物達が撮った写真も数多く掲載されているが、多くの登場人物たちの作品を集めた「レクイエム−ヴェトナム・カンボジア・ラオスの戦場に散った報道カメラマン遺作集」を参照しながら本書を読むと、印象はさらに強烈なものとなる。高価な本ではあるが「レクイエム」と対で読むことをお勧めする。

それにしても本書に登場する当時の日本人の意志力に満ちた表情は人を動かすものがある。
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形式:単行本
戦争を知らない世代で、ベトナムに関する歴史・地理的背景も勉強不足だったが、 読み始めた夜は、戦争の恐怖と驚きで興奮して眠れなかった程だ。 ただ戦争の話だけでなく、著者の同僚との人間味あふれるやり取りに胸を打つ場面も多々みられる。 ボリュームはあるが堅苦しくない、取っ付き易い作品だ。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「この本は、大変ユニークな戦争の記録であり、幾つもの貴重な意味を内包しているように思います。まず1つは、『ベトナム戦争』という二〇世紀のアメリカの時代錯誤と傲慢がもたらした帝国主義的アジア介入の戦争を、日本人従軍カメラマンの立場で内側から切り取った生々しい記録であること。そして二つ目には、戦場という極限状況のなかでの、個性豊かな報道記者やカメラマンの一人一人の人間像が鮮やかに描かれていて、その貴重な個々人の姿は、身近な方々にとっては何にも優る掛替えの無い個人史の一部であること。更にもう1つ、その描き方においてユニークであることでしょうか。それは、ゲーム感覚で感性を慣れや麻痺に陥らせる今日の「戦争もの」とは違い、本当の戦争を教えてくれます。実在の人物が登場するのは一つ一つのエピソードの中ですが、筆者のもつ筆力と細やかな感性、更に人間観察の鋭さ、によって、読むものに情景をイメージさせ、血の通った登場人物の風格やクセまでが目に見えるようで、そうしたデイテールの描写が人物像に厚みを与え、同じ人間としての親しみを感じさせてくれるようます。それはかって相棒であり、仲間であり、あるいはライバルであった記者やカメラマン達一人一人に対し、筆者が抱く愛情の故であり、場面場面での筆者の感情移入が過不足無く吐露されているからであって、その底には筆者の暖かい人間性と、冷静さを失わないストイックな姿勢があるからでありましょう。
 兎に角、決して退屈しない、面白い、心動かされる記録であり、どこを切っても血のにじむような、血と、汗と、涙の、筆者と、その仲間達の従軍体験記です」
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