CGアニメって基本的にオブジェクトや背景は、人物と乖離するのを避けるためにある程度デフォルメさせるものだけど本作品は寧ろその逆。
銃火器に付着した汚れやサビ、金属の質感に至るまで徹頭徹尾リアリティーに拘っています。
そしてそんなものを3頭身のウサギが振り回し、それらが極々自然に馴染んでいるのだから、職人芸溢れるエンターテイメント性を感じずには居られません。
恐らくはモーションキャプチャーを用いた極めて人間的な動きをキャラクターに演じさせているから、アニメでありながら実写映画的な現実感を与えているのだと思います。
それに加えて、宛も戦場に赴いたカメラマンが撮影しているかのような、揺れを効果的に利用したカメラワークの齎す臨場感溢れる映像や、ミリタリーアクション等のキャラクターの挙動一つ一つに至るまで制作スタッフの拘りが作品全体に行き届いており、そこらの実写映画にも引けを取らない、”迫力”が本作品にはあります。
映像特典に御覧になれば、このアニメは緻密な調査と研究の上に成り立っている、非常に密度の高い作品であることがお分かり頂けると思います。
映像の尺は30分弱とTVアニメ1話分しかありませんが、物足りなさを感じさせる事のない秀逸な作品です。
なお、本編の音声を英語版に変更することが可能となっており、こちらはより実写のミリタリー映画に近い重厚な空気感が出ていて日本語音声とはまた違った味が楽しめます。