刑事と怪盗が恋人同士というスリリングさがあった旧作に対して本作は人情モノ。
北条氏自身も「シティハンター」以降の作品でヒューマンドラマやファミリー路線に挑戦してきましたから、
「シティハンター」に対する「エンジェル・ハート」的な位置づけで、こういう作品のアイデアが湧いたのかもしれません。
しかし思いついたものの自分で執筆するほどの熱意が沸かず人任せにしたのでしょうか…?
作品の方向性は別にしても、画の魅力、表情の彫りの深さや動きの躍動感等が本家と雲泥。
設定の点でも本巻で永石さんが登場しますが相変わらず俊夫達、警察側のキャラは出てきません。
他にも愛は高校時代のボーイフレンドとの関係が美大進学頃から有耶無耶になっていましたが、
その点に言及されないまま新キャラとイイ関係にさせようとする雰囲気もあります。
まるで「キャッツ」の名を借りた同人作品のようです。