原題は「オナニーマスター黒沢」
そのタイトルの奇抜さから目を引き、
ネット上でも度々名前を目にしていましたが、
同様の理由から長い間書見を避けていました。
しかし実際に読んでみると舌を巻くような内容と展開に、
偏っていた先入観は根こそぎ吹き飛ばされてしまいました。
舞台はとある中学校。
アブノーマルな性癖を持ち、自分の檻の中で完結してしまっている主人公。
その主人公の「特殊な日課」を知ってしまった虐められっ子の少女。
両者の繋がりによって起こる事件。
思春期に起こりがちな人間関係への無関心や嫌悪感。
虐めに友情に恋愛、そして人と向き合う事。
エキセントリックなタイトルに偽り無し、
しかし内容思った以上に真面目な青春小説。
別に人と人が面と向かって生きていく事が絶対的に正しいとは思いませんし、
成長しても人付き合いが面倒という方は多いでしょう。
しかしそんな悟った事を言うには中学生では早すぎる!
自分の中高生時代を思い返して、そんな風に共感できました。
扉を開けて外の世界と向き合っていく主人公に胸が高鳴ります。