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キャッシュカードがあぶない
 
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キャッシュカードがあぶない [単行本]

柳田 邦男
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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キャッシュカードがあぶない
キャッシュカードの磁気情報を読み取る「スキミング」と呼ばれる手口で作られた偽造カードによる被害が続出している。知らぬ間に、銀行口座から多額の預金が盗まれてしまった被害者は、人生設計が立たなくなるなどの苦境に追い込まれている。進化するカード犯罪の手口、被害者の実態、銀行の欺瞞、警察の怠慢など、カード犯罪の構造を分析する。

日本では偽造カードによる犯罪に対する法体系が整っていない。刑法上、預金が引き出されたATM(現金自動預け払い機)を管理する銀行が被害届を出すことになっており、面倒なことに巻き込まれたくないと、届けすら出さない銀行もあるという。偽造カード事件の犯人を検挙できた例は数少なく、警察の動きも極めて鈍い。

本書は、責任を一切負わず、預金の補填もしない銀行の姿勢を厳しく批判する。超小型デジタルカメラをセットしたり、ATMの電話線に一種の盗聴器をつけて傍受するといった方法で、暗証番号のデータを盗む手口が横行している現在、暗証番号の「安全神話」は完全に崩壊している。異常な引き出しに対する“警報機能”の強化、具体的な被害事例を示した注意喚起など、銀行レベルで取り得るセキュリティー対策について、著者なりの考えを示す。


(日経ビジネス 2005/01/24 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)

ある日突然、あなたの預金が消える!銀行は一円も補償してくれない…。続発する被害。進行する手口。銀行と警察の怠慢を許すな。

登録情報

  • 単行本: 203ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2004/12)
  • ISBN-10: 4163667202
  • ISBN-13: 978-4163667201
  • 発売日: 2004/12
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 事態の本質に迫る著者の分析に感動さえ覚える, 2005/3/31
By 
くろやぎ (神奈川県) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: キャッシュカードがあぶない (単行本)
 カード犯罪が増えているにも関わらず、銀行も警察も対策を打たずに放置してきた現状を告発する、読み応えのある「取材報告」です。

 本書には13件の被害者事例が本書に登場しますが、共通しているのは、銀行は何も補償してくれないこと。また、警察は「あなたはカード(またはカードの磁気情報)を盗まれただけだから、お金の被害届けは出せない」と形式的なことを言って取り合ってくれません。
 銀行と警察をたらい回しされる間に「あなたの家族が犯人ではありませんか」などと心無いことばを浴びせられ、被害者は心の傷まで負ってしまいます。

 欧米諸国がカード犯罪に1980年代から取り組んでいるのに、日本では1988年に銀行業界が「猛烈な反対」で立法化の検討をつぶしてしまいました。
 一方、犯罪者側の技術の進歩は目覚しく、「カードと暗証番号によるセキュリティ」は崩壊しているといってもいいでしょう。
 著者は、今まで様々な事故と安全対策の歴史を見てきた経験から断言します。「企業は経営が財政的に厳しくなってくると、失敗の隠蔽や欠陥商品の改修の後まわしなどを密かに行い、安全対策を安上がりで済ませようとする傾向が強くなる」と。
 カード犯罪に対する銀行の姿勢も同様と断罪します。

 預金者をないがしろにする銀行の姿勢を告発する本書を読んでいると、「そうだ、そうだ!」と言いたくなる箇所がたくさんあります。被害者の窮状が胸に迫り、安全社会構築の本質に迫る著者の分析に感動さえ覚えました。
 この取材報告の第一報を『文藝春秋』04年8月号に掲載してから半年あまりで、銀行は次々に対策を発表し、被害補償についても前向きな発言をするようになりました。
 本書はカード社会の安全性を再構築するきっかけとなったレポートとして「古典」や「伝説」になるかもしれません。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 海外から一言 もっとも世の中を動かした本だが…, 2005/3/30
レビュー対象商品: キャッシュカードがあぶない (単行本)
読んだすぐあとから警察がゴルフ場のスキミング団、検挙や銀行のキャッシュカード被害者救済対応などあたふたとした動きが…。これほど短期で世に影響を与えた本はあまり例を見ない気がする。

既に書評も多いので視点を変えて、海外に住む立場から一言。知り合いの外人にこの本の内容を話すと異口同音に「え、3000万円取られても銀行も警察も何もしない…。そんなこと絶対あり得ない!」いわゆる先進国や中進国であればこの手の犯罪の警察や銀行の対応はとっくに確立している。だから海外の常識では、そんな馬鹿な話がまかりとおるはずがないと誰もが思っている。

またしても日本の常識は海外の非常識を思い知らされた1冊。
悪いのは警察?銀行?それとも何も言わなかった(知らなかった)国民??考えさせられる1冊である。読みやすい本なのでぜひ一読を。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これは銀行の企業犯罪だ, 2005/2/12
レビュー対象商品: キャッシュカードがあぶない (単行本)
最近、ゴルフ場を舞台にしたキャッシュカードの偽造事件に関わっていた犯罪者集団が逮捕されましたが、このようなタイミングで本書が出版されたことは、カード犯罪を知る上で非常に重要であると思われます。

スキミングの手口については、ニュースや雑誌等である程度知っていましたが、被害者に対する銀行や警察の対応がこれほど酷いものであったとは全く知りませんでした。

被害者は預金を不正に引き出されただけでもショックが大きいのに、その上に何の保証もせずに冷たく対応する銀行と、被害者を保護してくれるどころか逆に容疑者扱いする警察によって、二重三重の仕打ちを受けていたという事実。そして、カードの不正引き出しによる被害者を救済する法律が全くと言っていいほど無いことに関して、激しい怒りを感じずにはいられませんでした。

磁気カードと4桁の数字による暗証番号というシステムがいかに時代遅れであるかについては、銀行側も十分認識していたはずです。にも関わらず何の対策も施さなかったということは、かつての薬害エイズ事件や三菱自動車の欠陥隠しなどと同様の、一種の企業犯罪とも言えるのではないでしょうか。

キャッシュカードのICカード化や生体認証などに関しては、コストの問題も絡んでいるのですぐには対応できないかも知れませんが、引き出し限度額の設定や、深夜に何度も不自然な引き出しする行為をチェックするシステムなどは、早急に導入すべきだと思います。

我々国民は、この一連のカード犯罪に対して、銀行がどのような対応を取るのか見守っていく必要があります。そして粗悪な製品を作るメーカに対して不買運動をするのと同様に、カード犯罪から預金者を保護しない銀行に対しては、強制的に預金引き出し運動を行えばよいのです。そうすれば銀行も必死にならざるを得ないでしょう。

本書によってカード犯罪が国民全体から注目されることにより、被害者が少しでも救済されることを望みます。
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