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内容は満洲事変のプランナー・石原莞爾ら陸軍軍人たちの時局認識と戦略、それに協力した在留邦人たちの動向、満洲国の法制・組織、関東軍・日系官吏たちの「内面指導」の実態と翻弄される満洲人の悲哀など多岐にわたるが、著者は豊富な資料を駆使しながら雄弁に描出してゆく。著者の専攻は法制思想連鎖史ということで、その方面の記述は特に興味深い。(例えば満洲国と中華民国の法制の比較、日系官吏の待遇など)
今回の増補版ではさらに、満洲の地誌、日本との交渉史、帝国日本の対満蒙戦略、さらに著者自身の研究スタンス(満洲国研究の意義とは?)などをQ&A方式で懇切丁寧に解説した一章が新たに加わった。
「渾身の力作」と先述したが、あとがきを一読すれば、著者が満州国に寄せる思いがひとかたならぬものであることを実感できると思う。
広く日本近現代史・日中関係史に関心のある方にお薦め。
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