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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
キムラ弁護士を読む,
By ひろぴー (somewhere) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: キムラ弁護士、小説と闘う (単行本(ソフトカバー))
前作に引き続き、良作である。著者のセンスもさることながら、編集者の企画に感心する。 私のような、「どうも、ミステリーや小説に敬遠しがちな」種族に、 「(ありえねェ、設定の無理さを指摘し)やっぱりね」という安堵感を与えてくれる。 もちろん、キムラ弁護士自身の読み方に癖はある。 弁護士だけあって、「本当らしさ」や「理路」を尊重する。 かといって、パリパリの現実主義者ではなく、 落語家として活動しているだけあって、 職人芸的によくできた作品は、バカバカしいものでも、 それなりに評価する。 一方で、ファンタジーや(意図が判然としない)純文学は、苦手だ。 それらの分野のファンは不満だろうけど、 私はそれを差し引いても、非常にバランスのとれた 読み手と評価だと思う。
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
為にはなるけど、文学に対して失礼な感じで嫌。,
By
レビュー対象商品: キムラ弁護士、小説と闘う (単行本(ソフトカバー))
いろいろ、法律に関連して為になる。しかし、小説に対する敬意が表されていないような気がするのは、気のせいだろうか。 スタイルズ、アクロイド、ABC、予告殺人 筋に対する批判はそのとおりかもしれない。 しかし、完全な人間を描写することがアガサの目的ではない。 年に1度も殺人事件を担当したことがない警察官がいたら、妥当な処理ができるとは限らない。 そこをつっこんでもしょうがないような気がする。
10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まず、本について語ろう。,
By
レビュー対象商品: キムラ弁護士、小説と闘う (単行本(ソフトカバー))
前作は、筑摩書房から出版された『キムラ弁護士、ミステリーにケンカを売る』。同じ連載ですが、シリーズ2冊目からは、連載初出の『本の雑誌』社からとなりました。装丁、判型等、同じ路線で、出版社が変わっても違和感はありません。さて。 創作者の一部には、作品に対するネガティブな批評は、たとえそれがどうみても正論であれ、排除しようとする人々がいます。 バブルが来る前の日本映画がそうでしたし、今は文芸でその現象が観察されます。 追い詰められた者たちが、さらに状況が悪くならないようにと、必死で自分たちの立場を守っているつもりなのでしょう。彼らは自分が正当な事をやっていると信じていますから、手段さえ選びません。木村さんの前作の批評にも、そういったむき出しの敵意が観察されました。 その結果、何が起こるか。 人は、ひどい作品さえほめるようになります。そして、そのほめを聞いた人たちは、「ほめられている作品でさえ、こんなにひどいのか」と、そのジャンル全体を見捨てるのです。 洋画しか見ない映画ファン、純文学は読まない読書家などは、そういった状況から生み出されたと考えて間違いはありません。 あるいは、ひどい作品は無視する。 無視された作品は、そもそも手に取られません。読まれない、見られない作品は、そこにないのと同じです。 木村さんの指摘には、勘違いや間違いがありません。彼は付箋(笑)を貼って本を読むのです。言いがかりではなく、正当な批評。耳を傾けるべきだし、その指摘を聞くことで、むしろ作家は多くを得るはず。そして読者も。 無視しない、批評をゆがめない、ネガティブな意見も聞くことこそ、次のステップへジャンルを運びます。 それにまあ、ひどい作品だと言われれば、かえって読みたがる物好きもいることは確かです。そういったゆがんだ愉しみもあるかも。 わたしは、木村さんの批評を信用しているので、木村さんがほめた本ばかり買いましたけどね。
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