エンターブレイン発売の恋愛シミュレーションゲームのアニメ化です。
タイトルの通り「キス」がテーマになっています。
ゲームの人気がかなりあり、アニメ化も期待されていたんですが...
一途じゃない主人公
という時点でドラマとして終わってます。
視聴者の投影である主人公が不誠実だなんてそりゃ嫌ですよ。
大きく分けて、以下の失敗が重なって大失敗しちゃったアニメだと思います。
●第一の失敗:群像劇
特に原作ファンからのブーイングが酷かった部分です。
東雲太郎の漫画版キミキスはオムニバス形式、つまり主人公が毎回同じで別々のヒロインと仲良くなるパラレルワールド方式を取っていますが、アニメ版は監督の意見でこれを廃し、男を増やして男女複数による群像劇にしたといわれています。
私自身は未プレイですが、キミキスはゲーム原作。つまりどのヒロインとくっつくかはユーザー次第なんです。そうやって入れ込んだヒロインがメインの主人公以外の人物に掻っ攫われたらそりゃ不愉快だと思います。
●第二の失敗:真田光一の相手が地味子
主人公を増やしたといいますが、実質的なメイン主人公は真田光一で間違いないでしょう。そんな彼とくっついたのはこちらもメインヒロインの星乃結美。
...彼女、ゲームだと人気無いんです。特徴が無いことで『地味子』なんてあだ名までつけられています。逆に人気が高かったのが摩央姉ちゃんこと水澤摩央と、無口系天才少女の二見瑛理子。それぞれ第二主人公の相原一輝、第三主人公にしてアニメオリジナルキャラの甲斐栄二とイイ仲になります。
人気キャラは脇役に取られて自分は地味子...そりゃ原作ファンは泣くでしょう。
●第三の失敗:変節主人公
そんな星乃結美ですが、アニメ版では大健闘。序盤で光一と付き合いだすと恋人として甲斐甲斐しく振る舞い、次第に魅力的なカップルに見えてきました。
『原作じゃ人気無かったけど、アニメの星乃は可愛いね』
誰もが地味子のハッピーエンドを祝福する雰囲気となっていました。そして最終話です。
光一「星乃さんを好きな気持ちは嘘だった!!」
最悪です。振るにしても理由が最低過ぎます。しかも振ったあと光一は摩央姉ちゃんとくっつきます。加害者が得をして、被害者は失意のまま転校し都合よく去ってくれるという終わり方。
●まとめ
・光一と摩央のカップルを誰が祝福できるのか
・こんな恋愛を誰がしたいのか
・光一みたいになりたい人が居るのか
「現実の恋愛ぽくてリアル」という声もありますが、これは現実に幾らでもある、ドラマにする必要の無い話です。例えるなら睡眠や排便シーンと一緒です。誰もそんなの見たくないでしょう?
ゲームをしていないので、途中まで群像劇として割と楽しく見ていたのですが、最終話ですべてぶち壊し。公式サイトで担当声優までもが苦言を呈した程の作品となってしまいました。
でもこの失敗を踏まえ、アマガミSSはオムニバス形式でのアニメ化となりました。
この作品に存在意義があるとすれば、アマガミSSの肥やしになったと言う事です。