あれ、この話って現実のアレのことじゃ……?
読んでいてそう思わせられること多し、そんな内容であった14巻だと思います。民族問題、規制、差別、行き過ぎた思想−−。どれもこれもが現実に溢れているものばかりであり、それをキノという傍観者の視点で冷静に見せることで、語らせることでその問題点を浮き彫りにさせる。いい切れ味です切り口です、読んでいて苦笑いが止まらないとそうした意味で。
ツイッターネタ全開の話が、個人的に読後一番印象に残りましたでしょうか。現在のキノのテイスト、その全てが凝縮されていたそうした話であったように思います。恒例のあとがきも一見まともそうに見えてやはりそうでなく裏表紙は賑やかに過ぎて、どれもこれも「いつものキノの旅」で読んでいて大変楽しめました。
この作品も今年で10周年だそうですが、その10年をリアルタイムに付き合ってきた者としてこちらとしてもそれについてはやはり感無量であったりします。時雨沢先生、どうかこれからもいい作品を書き続けていってください!