公開が迫る「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」、様々なアニメ雑誌、映画雑誌などで特集が組まれているが、キネマ旬報でも20ページ以上の特集が組まれた。評論家によるコラムを中心に、関係者のインタビュー等も掲載している。
既に多くの雑誌で出尽くしている感がある、大月俊倫プロデューサーへのインタビューでは特に目新しい内容は無かったように思うが、直接的な関係者では無い、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫へのインタビューが面白かった。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の総監督を務める庵野秀明とは旧知の仲であり、彼の“人物像”についてを語る。
映画の直接的な関係者では無い、ましてや旧作「エヴァンゲリオン」の著名人ファンとしてインタビューに応じた訳でもない、“庵野秀明をよく知る第三者”として、という特異な位置にいる人物へのインタビューは、多くの雑誌が組んだ類似する特集の中でも、これまで無かったはずだ。
関係者やファンへのインタビューでは、どうしても客観的な見方にならない。そんな主観的見方が多かった中で、第三者として少し冷めた、距離を置いた見方をしている語り口は貴重である。
関係者、著名人ファンへのインタビューにいささか飽きてきた人にとって、良い刺激になるはずだ。