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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「子供のいる駅」と似ています,
By 鉄道は好きです (山形県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: キップをなくして (単行本)
主人公のテルが家に帰る途中、切符をなくしてしまう。母親から「キップを落としちゃだめですよ」「なくしたら、もう駅から出られなくなるんだからね」と言われていた彼は途方に暮れる。そんな彼に「キップ、なくしたんだろ?」と少年が声をかけ、駅の小部屋に引き入れられる。駅の階段下のその部屋には20人近くの「切符をなくした」子供達が住んでいた。今日からここがぼくのうちだ・・これは黒井千次氏の昭和50年発表の短編「子供のいる駅」のあらすじである。こちらの池澤氏の「キップを・・」を読んで、てっきり同じ作者があの小説の続きを書いたのだと思ってしまった。「子供のいる駅」は「鉄路に咲く物語」 日本ペンクラブ発行で読むことができる。読み比べてみることをお勧めする。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ありそうでない不思議なお話,
By miyan☆ミ (どこか遠い世界) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: キップをなくして (単行本)
「キップをなくしたら外へ出られない」をコンセプトにした少々不思議なお話。 主人公のイタルもキップをなくしたことにより 「駅の子」としての新しい生活を送る。 そのなかでの様々な出来事が印象的で 他の駅の子との交流、脱出方法を知ったときの戸惑い、 そして仲間との別れ。 そのどのシーンもとても丁寧に描写されておりすらすらと読むことができた。 読み終えてとても心が温かくなった。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
流麗な文章は健在,
By
レビュー対象商品: キップをなくして (角川文庫) (文庫)
現在の日本文学界の最高峰の一人である池澤夏樹さんが、少年向きに描いたものだ。JR内でキップをなくした少年少女たちのひと夏の経験が、書かれている。とくにミステリーを気取っているわけではないし、ファンタジーなので話はわりと単純。でも、いつもながらの、平易なのに流れるように美しい文章にはほっとさせられる。但し、少年少女ものを得意としている、たとえば瀬尾まいこさんとか、昔の森絵都さんのような、少年少女の「あっ、そこはイタイ!」という、きらめきや秘密めいた箇所は少ないが、まあ、仕方ないか。
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