文章力の高さは今更評価する必要もないと思います。
とにかく、玉ちゃんの表現力の豊かさに脱帽します。
それは芸術家の域と云っても過言ではないでしょう。
常に周りの人間を「主役」に立て、自身を冷静に見つめる様も
読んでいて非常に奥深いものを感じます。
同じ経験が無くとも、何故か「ある、ある!」と共感できる不思議なエッセイです。
また、理屈っぽくなくとっても読みやすいのが有難いです。
どの章もたくさん笑えます。
とにかく大笑いできます。
大笑いした後、少し泣いてしまいます。
特にお気に入りは、
「フランス座にいた、或る男」。
少年時代から大人になり、家族を持ち父親になり、お別れまで赤裸々に綴ったこの一冊。
私は入院中に読みました。
繰り返し何度も読みました。
私事ですが、むこう5年間の生存率が約20%という厄介な病気の中、
溢れるぐらいの「げんきのもと」をいただきました。
「まだ生きてる・・・」から「生きてやる!」に
意識を変えてくれて、また私はこの本に救われました。