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キッスで殺せ [DVD]

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登録情報

  • 出演: ラルフ・ミーカー, アルバート・デッカー, ポール・スチュワート, マクシン・クーパー, ギャビー・ロジャーズ
  • 監督: ロバート・アルドリッチ
  • 形式: Black & White, Letterboxed, Subtitled
  • リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
  • 画面サイズ: 1.78:1
  • ディスク枚数: 1
  • 販売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • DVD発売日: 2010/05/21
  • 時間: 106 分
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • ASIN: B003CV3P9W
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: DVD - 894位 (DVDのベストセラーを見る)
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商品の説明

内容紹介

50年代を代表する究極のカルト映画
ロバート・アルドリッチによる傑作フィルム・ノワール

<キャスト&スタッフ>
マイク・ハマー…ラルフ・ミーカー
ソベリン医師…アルバート・デッカー
カール・エベロ…ポール・スチュワート
ヴェルダ…マクシン・クーパー
ガブリエル/リリー・カーヴァー…ギャビー・ロジャーズ

製作・監督:ロバート・アルドリッチ
原作:ミッキー・スピレイン
脚本:A・I・ベゼリデス
撮影:アーネスト・ラズロ
音楽:フランク・デヴォル

●字幕翻訳:川本子

<ストーリー>
タフで女好きの私立探偵マイク・ハマーは深夜の幹線道路上で謎めいた女と出会い車に乗せる。その後、彼らは何者かに拷問され、転落事故に見せかけて車ごと崖から突き落とされる。マイクは一命をとりとめたが女は死んだ。女がある大掛かりな陰謀の秘密を握っていたことに気づいたマイクは、その陰謀を暴くため危険な捜査に乗り出す。

<ポイント>
●50年代を代表する究極のカルト映画
●ロバート・アルドリッチによるフィルム・ノワールの傑作。
●残酷な暴力描写とアルドリッチ流の骨太な映画作りが見事に融合したハード・ボイルド映画!

<特典>
●もう一つのエンディング(字幕なし)
●オリジナル劇場予告篇(字幕なし)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

巨匠、ロバート・アルドリッチ監督が手掛けたハードボイルドサスペンス。私立探偵、マイク・ハマーは路上で出会った謎めいた女を車に乗せる。その後何者かに拉致され、女共々殺されかけた彼は単独捜査に乗り出すが…。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mozartfan トップ500レビュアー VINE™ メンバー
 映画評論家・山田宏一氏が「犯罪暗黒映画」ベストを選出したときにベスト・ワンに推した白黒作品。フランスのカイエ・ド・シネマ同人に高く評価されていたのでしょう。アルドリッチ監督は彼らに「偉大なボブ Le Gros Bob」とあだ名されていたといいます。
 表面上はスピレーン原作のハードボイルド映画で、会話が倫理コードすれすれの危うさ。しかし、物語の展開はクリスティーナ・ロセッテイの詩句「リメンバー・ミー」や「マンハッタン計画、原子爆弾、トリニティ(三位一体,マンハッタン計画で出来あがった三個の原子爆弾のこと)」など謎めいた言葉で彩られます。さらに、原子爆弾の入った箱を医師が「パンドラの函」「ロトの妻」「メドゥーサの首」などと喩えたり、女殺し屋リリーが「私はガブリエル。あなた(主人公の探偵マイク)はミカエルね」という台詞を言います。ガブリエルもミカエルも共に大天使で、大天使ガブリエルは「神の人」で神の言葉を告げる預言者、大天使ミカエルはあらゆる悪に勝利する戦闘天使です。つまり、核爆弾という<悪魔>を解放する(原子爆弾の箱を開く)予言者と、悪と戦う探偵が天使になぞらえられています。この映画には、名前だけではなくあちらこちらにキリスト教の暗喩が仕掛けられています。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Bo-he-mian トップ500レビュアー
Amazonが確認した購入
もう十年以上前だが、ジェイムズ・エルロイの「暗黒のLA4部作」を夢中になって読んでいた時に、妙な既視感にとらわれたものだ。それは何かと云うと、オースン・ウェルズの『黒い罠』なのだ。特に、シリーズを通しての憎っくき悪役、ダドリー・スミスのイメージが、あのウェルズ演じる悪徳刑事と妙に重なって、もうウェルズの顔を思い浮かべながら読んでいた。物語の雰囲気や小道具立ても共通するものが多い。「汚職警官」、また「ペントタール」といった自白剤で酩酊状態になるシチュエーション、全編にみなぎる陰謀の臭いなど・・・。『黒い罠』だけであれば、それはただの偶然とも考えられるが、本作を始めて観た時に、それは確信に変わった。
ジェイムズ・エルロイは'50年代の犯罪映画から強い影響を受けているのだと。

ジェイムズ・エルロイは1958年、10歳の時に、母親が殺害されるという不幸に見舞われる。
母はアル中で口やかましく、エルロイ少年は離婚した父と一緒に暮らしたいとすら思っていたので、母の死にむしろほっとした、という。しかしその思いが、かえって少年の心に複雑な気持ちを残す。「ブラック・ダリア」に始まり「ホワイト・ジャズ」に終わる暗黒のLA4部作は、エルロイによる母へのレクイエムであり、「あの時代」へのオブセッションである。
エルロイは、当時のタブロイド誌の記事などを集め、'50年代がどんな時代だったのかを脳内に再構築しようとした。そしてその際に、当時の映画を参考にしたことは想像に難くない。

本作『キッスで殺せ』は、ロバート・アルドリッチ監督による探偵マイク・ハマーものの映画である。しかし本作が特異なのは、「骨太」で「男臭い」映画を撮ることで知られるアルドリッチ作品の中でも、異色のサスペンスタッチで展開する事である。ハードボイルド探偵の中でも「タカ派」で知られるハマーも、この映画の中では「巻き込まれ型」の主人公となっている。
何よりもこの映画を支配するのは、得体の知れない陰謀劇に巻き込まれ、正体の見えない敵に狙われる、強迫観念的な恐怖である。それはオープニングシークエンスの、夜の路上を逃げ惑う女性の足に始まり、つねに姿の見えないところで聞こえる叫び声、主人公の周囲で次々と起こる謎の殺人・・・と、ヒッチコックに匹敵するサスペンスが展開する(本作でもペントタールが使用される!)。特に、謎の男たちに捕まった女性が拷問されるシーンは、叫び声に痙攣する足だけが見せられ、何が行われているか判らないところが実に怖い。

この映画に漲るこの恐怖の感覚は、まさにエルロイの小説で主人公の刑事たちが体験するものに通じるものがある。自分が追っていた事件が、裏で途方もない陰謀とつながっていて、しかもそれが何なのか判らない・・・。足元が消失し、底なしの闇に落ちてゆくような恐怖。
『黒い罠』や『キッスで殺せ』は、エルロイ小説の原点であることは間違いないのである。

'50年代のアメリカは、原子力に浮かれていた時代だ。本作にはその「アトミック・ラプソディー」とも言える当時の社会を痛烈に風刺した小道具立てがなされている。タランティーノは、本作に出てくる「光るスーツケース」を『パルプ・フィクション』の中でパロディーとして再現している。
また、エルロイを尊敬してやまない俳優のニック・ノルティは、長年「ホワイト・ジャズ」を自らの手で映画化することを熱望したが、それが叶わないことから、エルロイへのオマージュとも言える『狼たちの街』を制作した。その映画は、クライム・サスペンスというよりはハードボイルドに近い情感を持った映画だったが、面白かったのはその中でも原水爆開発にからむ陰謀劇が描かれていた事だ。

エルロイ本人は、小説の中に原子力がからむ陰謀劇を取り入れることはなかったが、こうした映画と小説の共犯関係は非常に興味深い。
きっと他にも、エルロイの源泉となった映画は無数にあるはずだ。
自分が死ぬまでに、あと何本こうした映画と出逢えるであろうか。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By クマサン トップ1000レビュアー
ロバート・アルドリッチ監督の娯楽作品の名手としての評判は『ヴェラクルス』、『特効大作戦』、『北国の帝王』などで知っていましたが、これはユニークです。

プロットの難解さからして娯楽色だけを狙ったものではないことはたしか。マイク・ハマー登場の探偵ものに極力自分なりの演出の妙を加えようとした成果がよく表れています。そこでストーリーラインとしてもお決まりのミステリーのそれではなく、その行方にはおよそ皆目見当もつかない暴力的破天荒さが用意されています。このラストへの強引ななだれ込みかたには唖然の一言。ラストが突拍子もなく訪れてあっけないのが、ちょっと難点かな。それも好みによりますね。

でも否めないのです。雰囲気がいい。写真のおさめかたや動き方がいい。斜めになったり、俯瞰から撮ったり、アップになったり・・・。これ本当にノワールタッチですね。それとラルフ・ミーカーの善だか悪だかわからないあいまいさもいい。なにより、アルドリッチが商業主義を無視して入魂の映像を作り上げようとしたことに拍手を贈りたいのです。
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