白井がみちるへの暴行容疑で逮捕され、世間の耳目を集めてしまう。
スキャンダルの渦中でみちるは現役続行に悩み、晶は膝の調子が思わしく無く、
礼音は本業のダンスかみちる達の振付かの二者択一を迫られる。
チーム解散の条件は揃ってしまった…
しかし『オリンピックに行きたい』というみちるの涙に押され、
再びチームが結束し、新しいプログラム編成へ。
だがみちるは、誰が何をどこまで知っているか分からないという怖れから、
精神的に追い詰められ、体調を崩しつつあった。
その上、スキャンダルを嫌うスケート連盟から出場辞退の圧力を掛けられる。
八方塞がりの現状を打破するため、みちるは遂に記者会見を開く。
自分の過去を公表することから、みちるは逃げずに立ち向かえるのか。
…もう記者会見のみちるの言葉に、涙が出そうになりました。
『子供なのにこんな目に遭うのは自分がどこかおかしいんだって』
『でもわかったんです 本当は私みたいな子がたくさんいて』
『誰にも言えず苦しんでる子はたくさんいて』
『ひとりで悩んでる子や…何も知らない大人たちにそういう事を考えてもらえる』
『だから…わたしを見て もしいやな気分になったとしても』
『わたしから目を背けないでください』
日本は特に性的な問題、その中でも子供が巻き込まれた犯罪を隠すことが多く、
被害者であっても、公表すれば本人に「傷が付く」などと言われ表沙汰にせず、
それが返って犯罪の温床になってきたと思います。
「いたずら」などの曖昧で無責任な言い回しから、下世話な憶測も多く、
事件に遭っただけでも十分辛い被害者を、更に苦しめる人もたくさんいます。
被害者の心情に、そして現況の改善に、真摯に向き合った作品だと思います。
あ、もちろんいつもの笑いも目一杯ありますよ!相変わらず晶が笑えます。
そんな晶の意外な一面(泣けるマザコン話)や、結菜のストーリーからの退場もあり、
なんかもー巧いですね小川先生!今巻のかなりブラックな礼音、嫌いじゃありません。
表紙の衣装はよさこいソーランをイメージ…とのことですが、
昔、本田武史選手がこんな感じで和太鼓で滑ってませんでしたっけ?
バレエの首藤さんとの勘違いだろうか…