「まっぴらロック」「木彫りの龍」に続く“命をかけて作ったシリーズ”最新作にして「木彫り」同様にドリフテイストあふれるナンバー「俺の夢」を最後にアルバムが全曲終わると、またすぐに1曲めのゴージャスな「VIVA女性」―堺雅人主演の映画『クヒオ大佐』の主題歌に決定している―からもう一度聴きたくなってしまう。
これはCKBが仕掛けた、誘惑の甘いワナだ。
それにしても、なんという鬼凄い名盤だろう。はじめて聴いた時、あまりにもよすぎてオレは言葉を失った。そしてそれ以来何度聴いても、オレの心と体にピタッ、と吸いついて離れない。思うにこれは「CKBを12年やってて『今が一番いい!』」という、剣さん、そしてメンバーの充実ぶりが見事なまでに結実した、ということなのかもしれない。
とにかく、ここ数年のCKBのアルバムとしては最高の出来であり、「自己ベスト更新!」といっても差し支えない、大充実の1枚である。
なお、先行シングル『ガールフレンド』にも収録されていた楽曲のうち、「ガールフレンド」はヨン様によるエレピ・ソロつきのロング・イントロver.となり、「山の音」はバックトラックがモロにジャズしまくっているリミックス(演奏はCKBのメンバーではない)。ドラマ『湯けむりスナイパー』で流れていたものに近い「山の音」をお探しの方には、シングルver.の方をおすすめする。
そして、おまけDVD(約28分)には、2008年10月31日、パシフィコ横浜での“ZERO TOUR 2K8”ファイナルから、ある一部分をほぼそのままの形で収録しており、短い時間だが見ごたえがある。これはコアなファンにもうれしいものだし、CKBライヴ未体験のビギナーの方にも「CKBのライヴって、こんな感じなんだ…。」と知ってもらえるという意味で、きわめて有意義なプレゼントといえるだろう。