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全ての登場人物が何らかの秘密を抱えており、読者の前に知っていることのすべては明らかにしないというもどかしさ。このような作風を持った作品は他にも色々ありますが、本作では探偵までもが秘密を抱えているというのが異色です。蛇足ですが、真波と火夜にはなんとなくマンガ『Nana』をイメージさせるものがありますね。
こういう理屈をこねた殺人の動機は
とても若く、自己愛そのものに見え、
だからこそとても近しい。
自分の中学・高校といった頃のなんにでも理屈をつけ、
『自分』と『他人』というものを明確にしたがっているのに、
どこかで他者による同意を求めてあがいていた自分を
無理矢理思い出させてくれますね。
…なので全然楽しくはないんですけど、
自戒も込めて読み返してしまう本です。
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