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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
“割り切れない”物語,
By 吉 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫) (文庫)
まず、感想から。とてもよかったです。電撃文庫の時から、読んできたのですが、この著者はハズレがありません。ただ優しいだけではない人間関係が、感動を誘います。苦しくて、辛い物語なのですが、「高校生」独特の「許されている」感じがあり、ただ痛いだけの話で終わらず、その先の救いを予感させます。……何とも抽象的な感想になってしまってすいません。 この話の中で、彼女たちが救われることはありません。しかし、この先に救いがあるのでは?と予感させる結末になっています。成長には、痛みがともなうことを知った彼女たちは、きっとこれからも成長し続けるでしょう。 ながながと感想をかいてしまいましたが、この小説は、著者の今までの小説と同じく、賛否両論でしょう。著者の特徴(?)である、稚拙な短い文体が、彼女たちの「痛み」をただの「我が儘」に見せてしまっていると、いえなくもないです。 ただ、今作は著者の始めての現代小説です。「現代」といっても、今から十数年前の、携帯電話が普及し始めたぐらいの話です。二つの意味で懐かしさも感じられます(今までの著者の作品にはないものです)。自分の時を重ねながら読んでみてはいかがでしょうか?
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
さびしいものがたり,
By 優太郎 (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫) (文庫)
この作者が紡ぐ言葉のひとつひとつはなぜこんなにも美しいのだろう。少女たちの感情がありありと読者に伝わってくる。 四人の少女たちの視点から書くことで、 それぞれの考えの違い、その少女たちの心の中にある世界の違いを はっきりと浮かび上がらせていることができている。 世界は救いようがなく、そして息苦しい。 みんな必死に這いつくばり、死にそうになりながらも 形も知らなくて、見たことさえもない愛を求めて生きている。 私と同じ世界を生きているそんな少女たちに共感できないわけがない。 まさに現代小説の名にふさわしい この作者には是非とも活動の場を広め、様々な人の目に触れてほしいです。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「あの頃」を思い出した。,
By
レビュー対象商品: ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫) (文庫)
旅行にいく時、飛行機で読むために何冊か購入した本のなかの一冊でした。作者のことはなにもしらず、イラストに惹かれて手にとったのだと思います。 結局、飛行機では読まず、旅行後落ち着いたときに読んだのだけど。 少し自分の過ごした高校時代とは、たぶん、5〜6年ずれてはいるけど、 あの頃の空気感みたいなものを思い出しました。 あたしにとっての放送室は、図書室でした。クラスも、学年も、コースも ばらばらな女の子たちと、毎日のように集まっては、だべってたなぁ。 みんな大好きだった。あんなにみんな一緒だったのに、ずっと会ってないな。 最後の章のマルの言葉で、ちょっと泣いてしまいました。 「あの頃」には戻れないけど、あの今よりもっと感情をもてあましてた頃の あたしを少し思い出せた作品でした。
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