いきなり往年のSADEのような(しかも、それより4年早い!)
かっこいい後藤次利のベースで幕を開ける本作は
78年の日本の最先端が米英にも遜色ないレベルにあったことを
雄弁に物語るのだが、.......
おっとっと、加藤さんの唄が出てきたとたんに相当ずっこける。
特にこの冒頭のタイトルチューンが が〜でぃねや〜っと語尾が伸び上がるリフレインで船酔いに似た気分になる人もいるのではないか?なんていらぬ心配をしてしまうのである。
演奏は超一流、加藤さんのうたはボサノヴァにぴったりだろう、
という気もするのだが、本作ではもともと頼りない歌声がすりガラスを爪でひっかくように居心地悪い状態になっているのは否めない。
もっとも3回聴いて、その間にピエールバルーとカエターノベローゾと
マイケルフランクスを聴いているうちに、こういうのもありかぁ
って気がしてきたから不思議なものである。
この15年後ぐらい後の同傾向作ボレロカリフォルニアでは
ここまでの不安定感は感じさせない(といって歌がうまくなったとも感じさせないケドw)ところからして
やはりトノバンほどの大家でもセルフプロデュースを誤ることがあるのだなぁ
なんてほめてんだかけなしてんだかわからないけど、
今はわりと好きです