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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
たとえ悲劇が起ころうとも/私たちは故郷と呼ぶ,
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レビュー対象商品: ガーダ―女たちのパレスチナ (単行本)
本書は、同名の映画の姉妹編とも言うべき作品であり、映像と文章との相互補完的な意図のもとに著されたものと思われる。
内容は、著者がパレスチナで出会った、ガーダというひとりの女性の記録である。 一読してまず気にかかることは、取材中、ガーダの親類縁者達が次々と亡くなっていく(つまりイスラエル軍に殺害される)ことである。死があまりに身近にあり過ぎるのだ。ガーダの幼い娘が、「死んでビラ−ル(亡くなった従兄の名)に会いたい」と語る場面は、あまりにも痛ましい。 パレスチナの現状を語る際、良心的な理解ある人でも「憐憫」の情をもってこれを行うことが屡々ある。しかし、憐れみとは他者を見下すことに他ならない。徒に同情の眼差しを注ぐのではなく、彼(女)らを私達と等身大の存在として、受け入れること。本書の第一部に登場する女性達の生き生きとした姿は、私達にそれを突きつけているように思える。 また、パレスチナ問題については、政治党派や特定の知識人(サイードなど)の言説のみがクローズアップされがちな印象を受ける。そろそろ、これとは異なる場所から語る方法が、もっと模索されてもいいのではないか。そんな中、一度目を通しておきたい書物である。
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