ガーシュインと言えば、まず「ラプソディ・イン・ブルー」です。「シンフォニック・ジャズ(交響楽とジャズの融合)」の代名詞とも言うべき作品ですが、バーンスタインの指揮とピアノという定評のある演奏です。個人的にはもっと破綻寸前まで音楽にのめり込むような生き生きとした音楽ならもっと良かったのに、と思いましたが。
そして「ピアノ協奏曲ヘ調」もジャズ的な雰囲気が色濃く伝わってくる名曲です。クラシック・アレルギーの人にはもってこいではないでしょうか。第2楽章のメランコリックで甘いムード溢れる旋律とハーモニーは、ガーシュイン独特の世界を作り上げています。そして第3楽章の雄大な音楽で締めくくられている佳曲です。
2枚目の「キャットフィッシュ・ロウ(「ポーギーとベス」組曲)」や変奏曲「アイ・ガット・リズム」(ピアノとオーケストラのための)のような個性的で魅力的な音楽の缶詰のような作品がいいですね。ポピュラーなメロディが随所に現れますので、聞き飽きません。
ラストの《ソング・ブック》の5作品が好きです。特に「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー」と「私の彼氏」がお気に入りです。アンドレ・プレヴィンのピアノがまたステキです。指揮者としてもそうですが、ジャズ・ピアノを弾かせれば、クラシック界で一番ですね。スウィング感をとても大切にしながら、メロディ・メイカーであるガーシュインのジャジーな世界を華麗に描いています。