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ガンディー―反近代の実験 (現代アジアの肖像 8)
 
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ガンディー―反近代の実験 (現代アジアの肖像 8) [単行本]

長崎 暢子
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

英国の圧倒的な物質文明に翻弄され,差別と暴虐に苦しむ近代インド.南アフリカから帰国したガンディーは,崇高な宗教観に支えられて,暴力と排外的原理主義によらない反英自治運動を推進した.彼がめざしたインド再生の道とは? ムスリム勢力との大同団結を阻んだものは? ネルー首相との岐路はどこにあったのか?

登録情報

  • 単行本: 224ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1996/4/5)
  • ISBN-10: 4000048635
  • ISBN-13: 978-4000048637
  • 発売日: 1996/4/5
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 592,761位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
ガンディーといえば「非暴力不服従(サッティヤーグラハ)」が有名であるが、その言葉だけを知っているだけでは何かもったいない。大切なことは、やはりそれを生み出した彼の人生と、その根底においてあみだされた彼独自の思想を同時に追うことであり、そうすることによってその言葉の理解もさらに深まると思う。日本の終戦記念日である8月15日のちょうど2年後である1947年8月15日にイギリスより独立したインド。もちろんガンディーはその立役者であるが、インドとパキスタンの分離独立は、必ずしもガンディーが希望した思い通りの結果ではなかった。本書は、その独立にいたるまでの植民地インドの歴史的そして社会的背景と、ガンディーの生い立ちを重ねて論じている。そこではガンディーによる「反近代の実験」の成功と失敗による苦悩がありありと描かれている。

当然ではあるが、ガンディーは生まれたときからサッティヤーグラハを志し、菜食主義であり、時に抗議の断食をするような「聖人」だったわけではない。家族への想い、ヒンドゥー教からの影響、南アフリカにおける差別や不正と闘う弁護士活動などを糧としてたどり着いたものである。簡単に言えば、サッティヤーグラハは交渉することによって「相手に恐怖心を抱かせない」ことを基本原理としている。またイギリスのインド植民地支配からの脱却を願う「自立(スワラージ)」は、同時に国内においてカースト制からの脱却と、欲望につきすすむ西洋文明からの脱却も必然的に含まれるものであった。しかしその理想は必ずしもうまく運ばない。特にヒンドゥーとイスラムの対立化は、最も避けるべき課題であったが、最後まで彼を悩ますことになる。そこに、第二次大戦の勃発による国際的変動が追い討ちをかける。

本書を読むとガンディーは「理想主義者」であると同時に「現実主義者」であることに気付かされる。特に地道に徹底的に交渉し、落としどころを探る姿がそれである。また意外な日印関係にも気付かされた。その中でも注目は、あとがきにも記されているように、「欲望の制御にもとづく人間と自然の共生」を説いた姿である。影響力が徐々に失われ、異を唱える勢力が増した後年においても、彼は農村に赴き、大衆への活動をやめなかった。その彼の行動力と、西洋文明を鋭く批判し人間の生命を中心に据えて「スワラージ」を説いた文明観は、「そんなの理想的すぎるよ」とは一方で思うのも当然であるが、とても学ぶべきことが多いことも確かである。
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
大英帝国への態度は、変化したのか、読んでみた。

1906年に南アフリカのナタールでズールー人の反乱があった。
「大英帝国が世界の福祉のために存在していると、当時信じていた」
ために、野戦病院隊を組織して従軍。

おなじ1906年、アジア人登録法で、インド人も
指紋の登録を強制されることになった。
インド人が自発的に登録したら、悪法は撤廃すると
スマッツ総督は言ったが、あっさり裏切った。
ガンディーは登録証を焼却する集会をひらいた。
その様子は全世界に報道され、
イギリスをはじめとするヨーロッパが
正義を代表していないことを全世界に表明した。

第二次世界大戦の記述。

英軍の行動は、日本軍の進撃に対し、
撤退するのみ。
インドの人々の、生命財産をいかにしたら
守ることができるか、
それが政治家としての
ガンディーの課題であった。
そういう指摘に、なるほどと思った。

英国にこれ以上従うわけにはいくまい。
かといって日本に迎合する気にもなるまい。
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