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ガンに生かされて (新潮文庫)
 
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ガンに生かされて (新潮文庫) (文庫)

飯島 夏樹 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

生きるのに時があり、死ぬのに時がある…2005年2月28日23時50分、38歳の彼は妻と幼い子供4人を残してついに旅立った。末期の肝細胞ガンの宣告を受けた世界的プロウィンドサーファーが、最期の場所としてハワイを選び移住。家族との間に生れた深い心の交流に、「ガンになってよかった」と思って過ごした日々。余命宣告期限を超えて188日、死の間際まで綴り続けた命の記録。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

飯島 夏樹
1966(昭和41)年、東京生れ。日本人で唯一、8年間ワールドカップに出場し続けた世界的プロウィンドサーファー。引退後はグアムでマリンスポーツ会社を経営。2002(平成14)年5月、肝臓ガンと診断され、’04年6月、余命宣告を受ける。病床で始めた執筆活動に生き甲斐を見出し、処女小説『天国で君に逢えたら』がベストセラーになった。同年8月、最後のときを過ごすために家族でハワイに移住。’05年2月、妻に見守られながら天に召された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 277ページ
  • 出版社: 新潮社 (2007/07)
  • ISBN-10: 410130372X
  • ISBN-13: 978-4101303727
  • 発売日: 2007/07
  • 商品の寸法: 15.6 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 104,391位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

    84位 ─   > ノンフィクション > 科学 > 闘病記
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5つ星のうち 5.0 長調で書かれたレクイエム, 2007/11/12
By くにたち蟄居日記 (Surabaya,Indonesia) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
 「天国で君と逢えたら」という映画を観たことで本書も読んでみた。

 癌の末期に書かれた本だが そうとはとても思えないような 冷静でユーモアに満ちた文章に心を打たれた。自分が浮気をして奥さんに苦労をかけたというような話を末期患者が語る姿には驚いた。しかも 幾分いたずらっぽく。

 飯島さんは 癌宣告を受けて以来 この本を書くまでに相当の期間があった。その間に 鬱病やパニック症候群という ある意味では癌とは別の心の病気に苦しみ かつ それを克服した後で 本書を書いている。

 読んでいると 「世界的ウィンドサーファーであった飯島さん」だけではなく「小さい頃から 心の病に苦しんできた飯島さん」が透けて見えてくる。ウィンドサーフィンのワールドカップ常連選手だからといって そのまま元気で爽やかなスポーツ選手というだけではない、繊細で複雑な人間がそこには見えてくる。

 癌に罹る前から 飯島さんは自分の心と戦い おそらくウィンドサーフィンによって それを克服してきたという「歴史」があったのだと思う。
 
 そんな飯島さんにとって癌とは既に二回目の闘いであったのではないか。

 残念ながら 最終的には この二回目の闘いには「物理的には」勝てなかったわけだが「精神的には」勝った。癌を原因とした心の病は 癌以上に苦しい病気だったのではないかと思う。但し それには打ち勝った。それは 一回目の闘いがあったからこそ達成できた勝利だったのではないだろうか。

 そんな「勝利感」が この本の底を流れる どこか楽天で肯定的な雰囲気を齎したのだと思う。
 この本は レクイエムなのかもしれない。但し 短調ではなく長調で描かれている。それが最大の魅力なのではないか。飯島さんが最後に獲得した「稀に見る心の強さ」には 人間が獲得出来る「最善の何か」を教えられる思いを受けた。

 飯島さんがこちらにウィンクしながら 颯爽と天国へ旅立った姿を見た気がした。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「病」という贈り物, 2007/10/5
 この本の中では、これまでとは違った闘病記が書かれていた。これは若くしてガンで亡くなった著者自身の話である。そこには確かに「苦しみ」も描かれているのではあるが、それに話が傾くことはなく、著者は闘病生活中に新たな生きがいを見つけ、「生かされている」自分を発見する。

 「生」「病」「死」が交錯している不安定な世界の中で、これほど肯定的に闘病生活を送ることができるのかと感嘆を覚えるほど、著者の精神には揺るぎないものがあったと思う。秀逸な点として、「お涙頂戴的」な話の展開ではなく、ユーモアを交えた前向きで爽快な文章により、よい効果を生んでいる点である。

 「病」というテーマ一つとってみても、様々な考え方が可能であり、可能性もそれだけ検討することができる。人は自分より惨めな境遇の者を見て安心するという悪癖を持つが、決して「病」をそのような歪んだ観点から見てはいけないのだということを、私は今回、この作品から教わった。また、私たちは誰かが亡くなるとき、残される側の気持ちは理解できても、残す側の気持ちまでは理解できない。この本はそういう観点から見ても非常に稀で、新たな試みということができる。

 この作品につけられた『ガンに生かされて』というタイトル。「病」という概念にまつわる否定的な考え方を取り除き、私たちに新たな側面を見せてくれたという点で、その存在意義は非常に大きく、価値のあるものであることは否めないだろう。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 生きること、生かされること, 2007/11/13
By 平和 (西東京市) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
私はまだ「天国で君に逢えたら」を読んでいません。是非「天国で君に逢えたら」も読みたいと思います。さて、本書に関してですが、筆者の夏樹さん以上に妻の寛子さんや子供達の強さにビックリしました。私も高校3年の時に父親を肺癌で亡くしましたが、その時に感じたことは、「私が思っているよりも死んでゆく本人は死ぬことに悲しみを感じていないのではないか?」ということ。「人の死が悲しいのは、残された者が感じる感情であり、残された者の不安が悲しみと一緒に込上げて来るのではないか?」ということでした。この飯島家のように本人が病気に対して前向きで、家族全員が死に対して前向きであれば、死んでいくものは何も怖くは無く、見取るものも後悔が無く素直に見取れるのではないか?なんとなくそんなことを感じました。生と死という重たいテーマをリズミカルに読みやすく綴った闘病日記でした。
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5つ星のうち 5.0 病気に生かされるなんて ^^
「ガンに生かされて 」とは、逆説的なものいいである。
癌は、なかなか治るのは難しい。... 続きを読む
投稿日: 2007/10/6 投稿者: aki

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