元々が月刊誌に連載されたものをまとめた本なので、内容にかなり重複があって読みにくい。そして医療界への挑発的な表現が満載である。それを勘案して読めば、それほどびっくりする内容でもない。
たしかに、ガン治療はリスクが多いものだ。著者や、『患者よガンと闘うな』の近藤医師の言うように、検診で初期ガンが発見され、やらないでも良い治療で早死にする危険もあることは、今では世間にもだいぶ知れ渡ってきている気がする。
しかし、だからと言って徹底的にガンの三大治療、手術、抗ガン剤、放射線を拒否しても良いのだろうか? この本は、代替治療で末期ガンを完治した例があるといっているが、第三者が納得できるデータを提示していないのは読者に誤解を生むのではないか。
そして、医療界に警告を発するなら、末期ガン患者を、『もう治療の方法はありません』と言って見捨ててしまう大病院(義父がそれをされた)の冷酷さも対象にしてほしいものだ。