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ガリア戦記 (岩波文庫)
 
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ガリア戦記 (岩波文庫) [文庫]

カエサル , 近山 金次
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

カエサル(前一〇二頃―前四四)率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録.現地から彼が送る戦闘の記録はローマ全市を熱狂のるつぼに化したという.七年にわたる激闘を描いたこの書物こそ,文筆家カエサルの名を不朽にし,モンテーニュをして「最も明晰な,最も雄弁な,最も真摯な歴史家」と賞讃せしめたものである. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

カエサル(前102頃‐前44)の率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録。現地から彼が送る戦闘の記録はローマ全市を熱狂のるつぼに化したという。7年にわたる激闘を描いたこの書物こそ、文筆家カエサルの名を不朽にし、モンテーニュをして「最も明晰な、最も雄弁な、最も真摯な歴史家」と賞讃せしめたものである。

登録情報

  • 文庫: 320ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (1964/01)
  • ISBN-10: 400334071X
  • ISBN-13: 978-4003340714
  • 発売日: 1964/01
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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83 人中、81人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 ローマの武将・政治家ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)によるガリア(現在のフランス)遠征の記録で、引き締まった文体は古来からラテン語の名文として評価されている。事実を淡々と記述することによって迫力のある戦記となっている。

 翻訳としては講談社学術文庫に国原訳がある。比較すると、この岩波文庫の近山訳は原文に忠実であろうとするあまりぎこちない箇所がある。例えば第5巻の最後の文を近山訳では「カエサルはこの事件後やや静かなガリアをもつことになった」としているが、これは国原訳の「ガリアはこのあと当分の間、やや平静な状態を維持する」の方が良い。また近山訳は一旦訳したものを戦後訳しなおしたためか、硬い表現と柔らかい表現が混在しているところがある。例えば第7巻4の中で近山訳が「重罪は火と凡ゆる苦しみで殺し、」としているが、これは国原訳の「大それた違反を犯した者には、火焙りやあらゆる拷問にかけて殺した」の方が文章の中における表現の統一がとれている。しかし全般的には、近山訳の方が丁寧に言葉を補って訳されており、私にはわかりやすかった。例えば第6巻の5で国原訳は「この計画を思いつくと、全軍隊の輜重をトレウェリ族のラビエヌスのもとに送り、」としているがこれではガリア人のトレウェリ族とローマ人のラビエヌスの関係が明確でない。近山訳では「この考えから全軍の荷物をトレーウェリー族にいるラビエーヌスに送ることにして」としている。「の」を「にいる」にするだけで明快になっている。
 なお、紀元前の話なので、背景も含めて知りたい方は塩野七生「ローマ人の物語(4) ユリウス・カエサル ・ルビコン以前」を読まれたい。

このレビューは参考になりましたか?
27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By エパメイノンダス トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
この本を読んでも面白いといえるぐらい年をとった(成熟した)ということなのでしょうか。
中学生の時、初めて読みましたがさっぱりわからず、頻出する当時の地名と(セークァナ河
ですよ、セークァナ河)部族名で混乱してしまい全く流れを理解することもできず、あえな
く討ち死にしてしまいました。
この度、20年ほど時を経て再読いたしました。私は国原訳とは相性がわるいので、再度
近山訳でのリトライでした。最初の10ページほど、感じをつかむのに苦労しはしたもの
の、一気に読み終えました。以前に塩野七生氏の「ローマ人の歴史」、佐藤賢一氏の「カ
エサルを撃て」を読んでいたのも大きかったように思えます。

八面六臂の活躍といえば聞こえはよいが、すぐに崩れてしまうような、危ういバランスの
上に成り立っている彼の事業を顧みたとき、カエサルは、このガリア遠征が本当に終わる
のか、自分が征服者としてこの遠征を終わらせることができるのか煩悶したことはないの
だろうか?確固たる基盤は何もなく、周りが全て敵か、もしくは状況次第では味方だった
ものが容易に敵になる状況において、昨日征服しても明日にはまた叛くようなことの連続
で、底なし沼にはまったような感覚、恐怖感に襲われなかったのだろうか?
無論、彼の内心を吐露するような記述はありませんが、淡々とした叙述なだけに、余計そ
んなことを考えて読んでおりました。

読む際の難点は、やはり地名と部族名、人名でしょう。それらを漠然とでも把握していた
ら、事柄の前後関係や因果関係の把握もそれほど苦労することはないと思います。
時々、地名と部族名を確認するために、巻初の地図を何度も確認してしまうのは仕方ない
として、訳文はカタカナなのに、地図ではアルファベットなんですよね~。読むこちら側
としては、どういうルートをたどってどこにいって、などが確認したいんですが、地図が
貧弱なのも困ったものです。ただし、巻末に人名、部族名の索引があるのはOKです。

最初の書き出しが有名ですけど、終わりの文章も秀逸だと思いますよ。
「カエサル自身はビブラテクで冬営することにした。この年のことが手紙でローマに知れ
ると、二十日間の感謝祭が催された。」

このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「ガリア戦記」はかつて家族所有の講談社学術文庫の国原訳を手に取ったのですが、原文がそうであるようにあまりに簡潔で密度が濃い文章で読むのを断念しました。そうしたら、この前、PHP から出ている中倉訳を家族が購入しており、読むと引き込まれるようになりました。第2巻まで中倉訳で読んだのですが、僕は外国の小説の翻訳にはうるさく、出版社別でいうともっとも評価が高いのが新潮社で、それに次ぐのが岩波書店でした。訳の比較という意味もあり、岩波文庫のこの近山訳を購入したのですが、比較すると中倉訳は中学生程度向けで冗長であり(かなりルビが振ってあります。)訳者が「ガリア戦記」を「軍事上の報告書」であることを全く無視した点が観られ残念に思いました。その点、近山訳は比較的漢文調で文章に無駄がなく引きつけられます。「ガリア戦記」に興味がある方は活字慣れされている方だけでしょうから、訳としては近山訳か国原訳を立ち読みして10ページほど読んで気に入られた方を買った方がいいと思います。個人的には近山訳を押します。
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