カエサルが書いた「ガリア戦記」の内容については、塩野七生著「ローマ人の物語」(文庫本では第9巻と第10巻)に書かれているが、記述が詳細を極めるため予備知識もなく初めてこれを読む者はその理解に相当の忍耐と努力を要する。本書はその「ガリア戦記」の概要を描いたものであるが、コミック本であるためいろんな場面が印象に残り易く、塩野著の文庫本で読んだ知識の整理にも役立つ。戦いのシーンだけでなく、当時のローマ市民や元老院やルビコン川を前にして逡巡するカエサルの様子も描かれているため、ストーリーがよくわかり面白い。「ローマ」というDVDの主人公であった2人の兵士(ルキウス・ウォレヌスとティトゥス・プッロ)も登場するが、この二人は実在の人物だったのか・・・。私は塩野著の文庫本を先に読んだが、このコミックを読んでから塩野著の本を読んだほうが、ガリア戦記の内容がもっと理解できただろうと思う。