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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
なぜ日本の製造業はガラパゴス化したのか?,
By ヴィヴ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ガラパゴス化する日本の製造業 (単行本(ソフトカバー))
数年前から、ハイエンド化しすぎた日本市場のことを「ガラパゴス」と呼んでいるのをブログや書籍でよく見かけるようになりましたが、実際のとこ、世界市場と日本の市場がどうなっているのか理解していないままでした。この書籍では、ハイエンド化と垂直統合化が著しい巨大な恐竜のような日本企業と、ローエンド化と専業化で軽快な欧米・台湾企業連合の対比を、豊富な情報で具体的に紹介しています。まだ、80年代以降、なぜ日本企業は世界市場において欧米・台湾企業の分業体制に負けてきたかも詳しく説明されています。 現状では、新興国の急激な成長によりローエンド製品を好む世帯が世界的に急増することで、ハイエンド製品を好む先進国の金持ち世帯は相対的に急減しています。携帯電話とカーナビの世界で如実にこの傾向が現れていますが、タタ自動車のコンパクトカーの例のように、今後、自動車産業も同じ道を歩む可能性があります。 著者は、台湾企業と直接市場競争をしないで済み、日本企業の長所を生かせる経営戦略を提案していますが、巨大化しすぎてノロノロした恐竜のようになった総合家電メーカーは対応できるのか?業界再編まったなしです。
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
戦場で何を考えるか,
By あまぞーんあきら "@M" (東京都日野市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ガラパゴス化する日本の製造業 (単行本(ソフトカバー))
携帯電話の国内市場は急速に縮小し、それまでガラパゴスの春を満喫していた国内メーカーは窮地に追い込まれ、自分たちの技術を武器に、グローバル市場への参入しかないと、世界に目を向けてみたら、そこでは、自分たちが知っている世界(市場や、プレーヤー)とはまったく違った世界があり、そこでは急成長してきたアジアのファイターが自らの強みを最大限に出し尽くして戦っている戦場だった。笑っていられない、これが現実なんだということを、最新のデータと冷静な分析で、訴えかけている、読み進めるにつれて、焦りが増してくるという本だった。 筆者の主張は「アジア諸国と同じことをやっては勝ち目は無い。差異化要素はソフトウェア技術と、アナログ技術」とのこと。 この手の本で、スマイルカーブの両側、つまりサービス化へのシフトなどの、非製造業化へ業態の転換という提言が多い中、この本は「ものづくり」の視点で、進むべき方向を提言しているところが、とても堅実な印象を受けた。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
確かなデータと圧倒的情報量に満足,
By うりゆり (福岡県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ガラパゴス化する日本の製造業 (単行本(ソフトカバー))
生態系で独自の進化を辿っているガラパゴス諸島に重ねて、日本の携帯、家電等が海外から見た場合に、独自の進化を遂げガラパゴス化している 実態について触れ、日本の製造業事情だけではなく、台湾、韓国の製造業の にまで詳細に踏み込んでいる内容は場当たり的なものではなく、確かなデータ や資料で裏づけされた情報であることが伺えました。 垂直統合モデルとシナジー追求型で圧倒的利益率を叩き出し、韓国国内のGDP率 の高い韓国企業、水平分離モデルによりグローバルに進出して成功している台湾 企業の、さらには国家間の制度の違い(税制面等)など、とても参考になる内容 ばかりだった。 また、本書を読めばEMS、ODM、ファブレス、ファウンドリなどの水平分業に 関する内容も充実しており、現在のこのような形態の製造業の知識を吸収する 本としても参考になると思います。
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