いよいよ紅天女をどちらが獲得するか、物語の核心に迫りつつあるのに、なんだろう?このイマイチ盛り上がらない感じは。それぞれの心理描写がきめ細かいのは良いが、細かすぎて辛気臭いというべきか…うだうだと相変わらずの思いに捉われていて、面倒臭い人達に思えてくる。絵にもキャラにも、昔の魅力がなくなっているのが悲しい。画力が落ちたと随所で感じる。きめ細かい心理描写にこだわるよりも、作画とネームをきめ細かくして欲しい。とにかく絵だけでなく作品としてのデッサンが狂ってきてる。マヤも紫の薔薇の人も亜弓さんも、前はもっと魅力的でしたよ(涙)
切ない恋の物語に感情移入が出来なくなったのは、私が50歳になったからだけじゃないと思う。もはや作者も感情移入出来なくなっているんじゃないか?…と感じた。ただ続きが読みたいとか結末が知りたいんじゃなく、昔夢中で貪り読んだ頃のように、主要人物3人に感情移入して盛り上がりたいんですよ。それぞれがぐじぐじ思い悩むのは今に始まったことではないけれど、堂々巡りするばかりではいい加減イライラしてくる。読者の気持ちをわしづかみにしてぐいぐい引っ張っていく才能のある作家だっただけに、愛読者の不満や苛立ちはもっともだ。成長しない登場人物、進展しないストーリーでこれだけ冗長に引っ張られても、辛抱強く次作を待ち続けるファンがたくさんいるのは、もう一度あの盛り上がりを体験したいという一念に尽きると思う。代わり映えのしない心理描写はもういいから怒涛の展開で一気にラストへなだれこんで欲しい。