タイトルにひかれて購入した人や、前作『ガラクタ捨てれば自分が見える』を読んで、より強力な片付けモチベーションを期待して本書を手にする人は少しガッカリするかもしれません。ガラクタについて書かれているのはごく一部(第五章ぐらい)だからです。これは前作でも触れられていたことですが、ガラクタ整理は著者の本領である「スペース・クリアリング」の基礎の一部にすぎません。
本書の原題は『Creating sacred space with feng shui』(風水で聖なる空間を創る)で、より具体的、本格的なスペース・クリアリング(空間浄化、日本流に言うとお祓いや禊ぎ)の仕方が紹介されています。非常にわかりやすく書かれていますが、まともにやろうとすれば実はかなり高度な技だと思います。
風水というのは、好きでもない鳥かごや絵を闇雲に飾って運気を上げるなどというチャチなお遊びではない、ということがよく分かると思います。その難しいことをより多くの読者に向けて極力シンプルに伝えようとする著者の姿勢と人柄が伝わってくる良書です。
私はもともとクリアリングの方に興味があって、その入門書としては素晴らしく相性が良かったので星5つとしたいところですが、邦題が的確ではない(前作の流れで売ろうという出版社の意図があまりにもミエミエ)という理由から、星1コ抜きます。