権威があるとされている「ミシュラン」の星つきレストランを徹底的に批判するという企画が面白い。著者は自らの好みを中心に据えて非常にはっきりとした評価をレストランに与えており、この企画にピッタリはまっている。またこの本はレストランへの配慮を感じないという点で他のガイド本と一線を画している。
一方で、著者の好みを理解していない人がガイドとしてそのまま参考にしてしまうと、レストラン選びまたレストランのいろんな楽しみ方を制限してしまうものになりかねない。
昔同じように罵詈雑言を浴びせていた「恨ミシュラン」があったが、読み物として非常に楽しい本だった。この楽しさは下品な舌の持ち主という役回りの西原理恵子が漫画で毒づくというスタイルによるものが大きかったように思う。悪口も余韻が残らなかった。
こちらガチミシュランは決して楽しい本ではない。意図的なのだろうが、この著者の悪口は明るさがなく執拗で、嫌な余韻が残る。