このガダラの豚という作品。
作者中島らも氏の想像力と知識、そして面白い人間描写によって、
あっという間に1、2巻を読み終えてしまった。
そこには、日本人の知らないアフリカの現状やカルチャーショックなど
"リアル"を突きつけられる面白さがあった。
しかしこの最終章ではどうだろう。
悪く簡潔に言うならば、「展開させすぎてラストでうまく回収できなかった」ように見える。
とくに終盤は、(面白いのは面白いのだが、)あまりにもお粗末な終わらせ方ではないだろうか。
個人的にはもっと、敵との攻防が一進一退を繰り返すようなハラハラ感や、
キーマンが展開を一転させるような場面があってよかったと思う。
1,2巻が最高に楽しかっただけに、すこーし残念かなと言える。