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23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「ヒト」を知り尽くしている中島らも,
By 鞠 (岐阜県岐阜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ガダラの豚 1 (集英社文庫) (文庫)
酒に溺れる。新興宗教にのめり込む…と聞くと、暗い暗い悲惨な状況なのだが、まるで喜劇のように描かれているのがこの本。次々登場してくる奇術師、セラピストなどなど、怪しげで興味をそそる人々ばかり。
底なし沼のような人の心の闇を、老若男女問わず楽に読める物語に仕立てる中島らもは、奇才だとしか言いようがない。おそらく人の弱さやもろさをとことん知り尽くしてしまったのだろう。その病的な鋭敏さゆえ、現世では長く生きられなかったのかもしれない。 もっともらしくの給う評論家や学者より、人間を深く理解している。アフリカについて、呪術についての知識も半端でない。 自称中島らもファン、ますますファン度を増しました。
26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
渾身の大作!,
By
レビュー対象商品: ガダラの豚 1 (集英社文庫) (文庫)
中島らもはアル中や薬中のネタばかり繰っていると思っていたら、大間違い。「ガダラの豚」は大エンタテインメントです。ジャンルとしては、私は冒険小説だと思いますが、冒険小説は現実離れしていて今更読めないという人も、読み始めたら止まらなくなること請け合いです。題材に使っているアフリカの呪術師や新興宗教に関する取材もバッチリで、今やヨレヨレとなってしまった感もある中島らもさんの姿から考えると、この小説をきちんと仕上げてくれた事は奇跡的なことであったように思います。非常に才能のある人なので、またアル中からも躁鬱病からも立ち直って、この本くらい面白い小説を是非書いて欲しい。中島らもが復活する日のことを考えて、みなさんせめてこの本だけは読みましょう。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
膨大な参考文献に支えられたリアルさ,
By
レビュー対象商品: ガダラの豚 1 (集英社文庫) (文庫)
文句なしに面白い、3巻組の長編ミステリー。
参考文献はたっぷり42冊。 そのエッセンスを 著者が紡ぐことで、ここまで面白い作品となった。 第1巻 日本。マジックと超能力、そして宗教。 第2巻 ケニア。広大な大地と呪術、真の敵現る。 第3巻 日本。繰り広げられる果てしない戦い。 この巻は日本を舞台にして、マジックと超能力の せめぎ合いを、新興宗教やTV業界を小道具にし、 ノンフィクションのドキュメンタリーのように 次々に舞台裏が白日の下にさらされていく。 そして、登場人物の一人一人が実在するかの如く、 そう、心の揺れ動く様までを見事に描き出した。 今、まさに動き出さんばかりの、生き生きとした、 リアルでだだっ広い世界がこの本に詰まっている。
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