日本の国際交流は鎖国時代と変わらないと一刀両断したかと思えば、「フンドシ」や「クソ」といった下ネタが臆面もなく飛び出すという具合に、「強靭な心臓と図太い神経」が必要という同時通訳の現場でつちかわれてきたストレートで聡明な物言いは、きわめて痛快である。
「カレーライスとライスカレーがどう違うのか、あるいはクソと味噌がどう違うのか」といった文章を、話し手の言葉の真意をつかみ、瞬時に翻訳しなければならない「根本的に無理がある」同時通訳の現場には、著者が語るように「喜劇」の要素が詰まっている。そうした喜劇の数々は、同時通訳者たちの知られざる生態や、国際会議の意外な舞台裏を存分に伝えてくれる。カレーライスの文章がどのように翻訳されているか、本書にてご確認いただきたい。ちなみに、カレーも味噌もロシアにはないそうである。(中島正敏) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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同時通訳の現場で日々繰り広げられるアクシデントをぎりぎりのところでかわし、カラッとしている様子はロシアのイメージとはほど遠く、新鮮(笑)。常に外側から日本を見ているからこそ感じてしまう、オカシナ日本の歴史や文化。日本人おやじが大好きなダジャレを、いかに上手く盛り込んで通訳するかに命をかけちゃう(意味のわかんない笑いは疎外感を生んじゃうんです)通訳の苦労。かと思うと意外なところで一致してしまう、世界の壁さえ越える人類共通の笑いのツボ。などなど盛りだくさん。
明確なポリシーとアイデンティティを持つ著者だからこそ、そんなてんやわんやな毎日もスタイリッシュでかっこいい!
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