特に、自分でつくった会社なのにCEO(最高経営責任者)になれなかったくだりは、我々日本人としては考えさせられる。資金を提供してくれるベンチャーキャピタリストからCEO就任を否定されたのだ。なにも経営能力が不足しているというのが原因ではない。理由は「英語力」。「ゼンの英語はプロのCEOとして通用するものではない」――。こう言い放たれた著者は、創業のためには仕方がない、と副社長に収まる。当然と言えば当然だが、しっかりと意志の疎通ができる英語レベルでもCEOとしては否定される現実にショックを受ける読者も多いことだろう。
しかし著者は、困難にもへこたれず、立派に起業家として会社を立ち上げる。この姿勢には感服する。彼の会社を買収したいという大手企業からの提案が、逆にその企業がほかの企業に買収されることになり、電話1本でダメになった話など、米国企業間のドラスティックな動きも垣間見ることができる。ほかにも興味深く、実践的で、また楽しいエピソードが数多く描かれている。
後半は、シリコンバレーで起業するための、生の声でつづられたマニュアルとしても読むことができる。専門用語やアメリカ独特の言い回しには、親切にも別途本文外にひとつひとつ説明がついているので、一般の人にも楽しめるつくりになっている。困難に負けずシリコンバレーで起業したい人はもとより、アメリカの起業事情を生の声で知りたい人にもおすすめの1冊だ。(田代真人)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
うらやましい人生・禅ちゃん、でもまだ途中,
By カスタマー
レビュー対象商品: ガズーバ!―奈落と絶頂のシリコンバレー創業記 (Impress business books) (単行本)
うらやましい限り、一言で言うと著者・大橋禅太郎氏に対しての言葉である。日本でサラリーマンをずっと続ける人が多い中で、インターネット革命のスタート時点で本場アメリカで新しいアイディアのビジネスをはじめたり、ベンチャー企業を興したりと縦横無尽に楽しんでいる姿を想像させられ、読んでいる私まで充実した気分になることができました。多くの方にお勧めしたい1冊です。
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現在でも十二分に通用する内容,
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レビュー対象商品: ガズーバ!―奈落と絶頂のシリコンバレー創業記 (Impress business books) (単行本)
エナジェティックな著者がシリコンバレーで起業した赤裸々な奮闘記としても楽しめるし、起業に関する実践的な情報源にもなり得る。起業経験が全くなかった著者が自分の経験を正直に綴っているので、同様の読者にも得るものが多いのでは。いわゆるネットバブルの頃の話ではあるものの、本書に書かれていることは現在でも十二分に通用するし、また重要な情報や示唆がたくさん。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
禅さん 最高,
By カスタマー
レビュー対象商品: ガズーバ!―奈落と絶頂のシリコンバレー創業記 (Impress business books) (単行本)
禅さんのビジョンにかける情熱、あの手この手でビジネスを考え出す発想力、そしてとりあえずやっちゃう実行力どれをとってもケタはずれ。さらに本書では、はなやかな裏でとっても厳しいシリコンバレーのベンチャー市場におけるゲームのやり方まで詳しく載っていてとってもアドベンチャーでした。
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