既存のジャンル分けにあてはめれば国取りシミュレーションでしょう。
しかし殺伐とした会話がなく、負けても殺されることはない(捕虜になるけど)ため、
お互いが顔見知りのご近所さん感覚なのが結構心地よかったりしました。
ゲームはいくつかある小グループうちの一つを選び、他のグループと草原の覇権を争う
内容になっています。
有能な人材を確保し、効力の大きいアイテムを独占して他のグループを圧倒し・・・
ではダメなところがこのゲームの面白いところ。
間接的に敵も強化してやり、よりよい戦闘の環境を育成し、維持する楽しみ。
通常の国取り合戦がより強いスポーツチームも作ることに似ているとすれば、この
ゲームは自分のチームの強化はもちろん、人材の流通や全体のレベルアップをめざし
リーグ全体を盛り上げていく感覚に近いと思います。
相手の要求に応えてやる度量の大きさも必要だし、時には負けるとわかっている戦いを
仕掛けて捕虜として差し出してやり、新しいレギュラーを育てることも必要。以前
自分のグループにいた強キャラを乗り越えて新人が強くなり、敵も味方も強くなる。
一見意味も終わりもないようなこの営みが、やがてくる大きな危機を乗り越える力と
なり、ヒトが集団で生きること、より広義の家族意識といった哲学的なことを描いて
いるようにも思えます。
戦闘シーンは高速で何が起きているかわかりにくいけれども大丈夫。ちゃんとスローや
一時停止ボタンがあります。慣れると通常のスピードでも把握できるようになり、
初心者へのわかりやすさ、中級者以上への快適さという相反する方向の気配りを
きちんとしているのがすばらしいと思います。
この頃のPSには、荒削りだけれども味のあるゲームが多かったですね。