本書は、2008年12月27日〜翌年1月18日(撤退は20日)にかけてのガザへの軍事攻撃で、どのように子どもを含む無抵抗の一般市民が殺され、家や農場・牧場・様々な工場をも撤退直前の12時間以内に破壊し尽くし、ガザの生活基盤を破壊したのかが、被害者・遺族によって語られ、後半では、情報操作と反戦阻止によって自身を善をとし、ハマスという悪魔を倒すとの念にとらわれてしまっているイスラエル市民の憎しみをイスラエル平和活動家の言より解析する。
ハマス・市民・スパイは見分けが付かず、住居と武器格納庫等も見分けが付かない為全てを破壊し、全員を殺すしかなく、市民が誤って殺されたのは技術的な誤りである、イスラエル軍はそう弁明する。
家から出るように命じ、出てきた女性と子どもを撃ち殺したり、家に多くの人を集め閉じ込めておきながらミサイルを撃ち込むやり方が、誤りか意図的なものかは、読者がその目で判断して欲しい。
イスラエル市民には、ガザの悲惨な封鎖状況も被害も報道され難く、結果ハマスの攻撃を受ける被害者としての立場を過大に正当化し、人として劣る“アラブ野郎=アラブッシュ”から自衛の為攻撃するのは当然であるとする。
しかしそのような非人間化思想は、自身の良心・魂・民主主義を破壊するに至るだろう。
日本を蔑視し、原爆の正当性を今も唱え、残虐性を認めない米、同じくアジア蔑視で加害を矮小化する日本の姿勢とオーバーラップはしまいか?
ガザでは、悲しみ、トラウマに加え、世界からの援助で依存心理が増幅される。
目指すのは政治経済を含む生活の復興であるが、生活物資入手の生命線としてガザとエジプトを結ぶ、多数掘られているトンネルを遮断する為に、最近エジプトは境界線で遮断壁を埋め始めた・・・