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ガイドツアー 複雑系の世界: サンタフェ研究所講義ノートから
 
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ガイドツアー 複雑系の世界: サンタフェ研究所講義ノートから [単行本]

メラニー ミッチェル , 高橋 洋
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

◆ヒトの脳に存在する何兆ものニューロンという「物質」は、いかに「意識」のような複雑な現象を生みだすのか?
◆免疫系、インターネット、国際経済、ヒトのゲノム――これらが自己組織化する構造を導いているものは何か?
◆一匹では単純に振る舞うアリが、グループを形成すると、ある目的のために統率された集団行動がとれるのはなぜか?

本書は、上に挙げた例のように、従来のシンプルな還元論的手法では説明しきれない複雑な事象の解明を目指す「複雑系研究」の概説書です。
同研究の発祥の地サンタフェ研究所に所属する著者によって、一般向けの講義をベースにして書かれ、英米で高く評価されました(2009年アマゾン・コム科学書ベスト10、2010年英国王立協会推薦科学図書ほか)。
1990年代中頃、日本にも複雑系ブームが訪れましたが、未だ多くの問題が残され、科学者たちを魅了し続けています。
その基盤となる考え方から、最新の研究、今後の展望まで、第一線の研究者を案内人として、その広大で魅力的な世界を訪ね巡るような一冊です。

■「エキサイティングな複雑系理論の基礎を学ぶ最良の教科書」
    ――スティーヴン・ストロガッツ(コーネル大学教授)

複雑系理論の基礎を学ぶのによい本はないかという質問を、ここ何年か受け続けてきたが、ついに答えが手に入った。
「このメラニー・ミッチェルの本を読みなさい」それが答えだ!
本書は明瞭で分かりやすい。また複雑系科学を支持する者に対してばかりでなく、それに疑いを持つ者にも公正である。
優れた解説者でもある第一線の科学者によって書かれたこの本は、このエキサイティングな分野について学ぶ最良のものだ。

内容(「BOOK」データベースより)

ヒトの脳に存在する何兆ものニューロンという「物質」は、いかに「意識」のような複雑な現象を生みだすのか?免疫系、インターネット、国際経済、ヒトのゲノム―これらが自己組織化する構造を導いているものは何か?一匹では単純に振る舞うアリが、グループを形成すると、ある目的のために統率された集団行動がとれるのはなぜか?第一線の研究者を案内人として、その広大で魅力的な世界を訪ね巡る、本格的入門書。

登録情報

  • 単行本: 576ページ
  • 出版社: 紀伊國屋書店 (2011/11/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4314010894
  • ISBN-13: 978-4314010894
  • 発売日: 2011/11/25
  • 商品の寸法: 20 x 14.5 x 3.7 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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 帯の表記には複雑系理論の「本格的入門書」とあるが、全くの初心者にはやや難しいだろう。むしろ、すでに何か啓蒙的書物を読んで興味を惹かれ、もっと複雑系を知りたいと思う人や、「複雑系科学ってすごいけど、全部信じてしまっていいの? 問題はないの?」と感じている人にこそ、本書は最適な(良)書だ。
 著者は最前線の研究者だが、自らの専門(のみ)を絶対化せず、より広い視野を持とうとする。前書きでは、サイバネティクスやシステム科学等の後続として複雑系科学が登場したと触れるが、本文の最後では前者に何が足りなかったかが(著者の視点から)記される。つまり、進展著しく見える複雑系科学も、前者の抱えた問題を同じように孕み、その克服こそが今後に向けた最重要な課題であると(著者は)考えるのだ。複雑系科学の適用された幅広い学問分野と、各分野の辿った歩みへの関心―この空間的・歴史的に広域まで届く視野なくして、課題克服は難しいと(著者は)思っているはずだ。
 そんな(博識で洞察力のある)著者により、読者は複雑系科学が成し遂げた(遂げつつある)驚きの成果や、それにも拘わらず(そうだからこそ)立ちはだかる多様で興味深い課題の概要を(贔屓目なく)案内され、さらに遠出したければ、巻末には豊富な参考文献も付く(索引や訳者の丁寧な註もありがたい)のだ。何とも行き届いている。

「遺伝的アルゴリズムを用いて自動的にセル・オートマトンのルールを設計する」という章がある(11章)。著者の研究領域だ。この言葉だけで敷居が高いが、読めばだいたいは分かる(分からせてくれる著者に感謝!)。これで設計されたものを計算機で実行しプリントアウトした図は、それだけ眺めてもプログラムが一体何をしているのかが(読者ではなく、著者にも)分からない。ところが、これを粒子(素粒子)の衝突図としてみると、私達にも理解出来る明確な規則性が突然浮上する! 元の課題は粒子等には何の関係もなかったにも拘わらず、なのだ。
 では、ここでの“粒子”とは一体何か? もしかしたら、(拡張された)粒子性とは私たちの世界の(隠れた)成り立ちを明らかにする本質性を持つかもしれないのだ。では、その拡張とはどうなされればいいのか? 著者はこうして、“粒子”だけでなく“情報”や“計算”やら、はたまた未だ捕捉されない言葉(概念)等の拡張を志し、ここから複雑系科学を真に記述する言語が生まれると考える。これこそが、サイバネ等の先達の理論が成し遂げられなかった、複雑系科学・一般原理(包括的な説明理論)への途なのだ。
 こうして、何とも志高き場所へと本書(著者)は誘う。若ければ(学生の読者は)、その誘いに乗る価値は十分ありそうだが。
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グッジョブ、メラニー!

四部にわたって、複雑系研究の様々な分野へと道案内してくれる優れたレビューだ。1996年にワールドロップの『複雑系』という翻訳本が出たが、その後の研究の展開と進展を手っ取り早く知りたいと思う読者の希望を叶えてくれる。カオス、情報理論、計算理論、遺伝学や進化論など、一通りのことは知っている読者なら、第一部をとばして先へ進めるし、さらに「自己増殖機械」、「遺伝的アルゴリズム」「セル・オートマトン」などの予備知識がある読者なら、面白いところだけ拾い読みしていっても十分に楽しめる。筆者がもっとも勉強になったのは、第四部の「ネットワーク思考」だ。

評者は、実は著者メラニー・ミッチェルに一度会って話を聞いたことがある。1991年、彼女がまだポスドクのフェローだった頃で、本書第三部で出てくる「コピーキャット」という類推プログラムの実演と解説をしてもらった。その後、サンタ・フェ研究所と深い関わりを持った彼女の、手際のよい「ガイドブック」を読んで、十分に楽しませてもらった。
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By Simon
自然科学以外の分野で、さまざまな問題、例えば脳細胞の情報伝達、人間の社会科学的行動、アリのような社会性動物の行動、などを統一的に説明する理論がいまだ存在しない。本書は、それらの問題を解決する「複雑系」に関する入門書である。具体的事例を含め、数多くの研究者の研究成果が掲載されており、複雑系について学びたい者にとって、最適の書物であろう。現状は、模索状態のようだが、近い将来、アインシュタインの相対性理論に相当する、複雑系理論が構築されることを期待したい。若ければ、サンタフェ研究所へ勉強に行きたいところである。
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