登場人物が多く、割り当てられた時間も平均化されているため、突出した人がいません。
養子縁組を待つ6人の女性が主人公でありながら、この映画にはいろいろな世代が描かれている。
養子を出した若い母親、養子に出すであろう十代の妊婦。
養子になる日を待つ赤ちゃん、養子になれずストリートチルドレンになった少年達。
ナンパに明け暮れる青年、仕事にありつけず宝くじを買う30歳前後の男、母親の経営するホテルの
雑用をする未婚の中年男。不甲斐ない息子をもつ初老の母親。
言葉の壁があって、養子を貰いに来たアメリカ人と養子を出す側の南米のとある国の人はあまり上手く
交流できません。交流できるのは言葉を話さない赤ちゃんだけ。
その証拠にアメリカ側の一人の女性は、言葉の学習期間を失いたくないから早く赤ちゃんをくれと訴える。
南米のリゾート地の雰囲気で明るいのですが、取り上げているテーマは国力の差と、母親から子供への理想と
現実。保護者のいない子供と失業中の男といった社会のひずみ。
登場人物が短い映画時間の割りに多く、ストーリーも展開しないのですが、赤ちゃんを第一と考えると、
6人の女性の中でも、この人は優しそうでいいなと思えたり、この人は自分の理想どうりにいかなかったら
破綻するだろうと思えたりします。それが当たるかどうかもわかりませんが。
子供の将来のことは予想できるところもあり、出来ないところもあると再認識させる内容です。