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カンブリア爆発の謎 ~チェンジャンモンスターが残した進化の足跡 (知りたい!サイエンス)
 
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カンブリア爆発の謎 ~チェンジャンモンスターが残した進化の足跡 (知りたい!サイエンス) [単行本(ソフトカバー)]

宇佐見 義之
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

5億4千万年前からはじまるカンブリア紀に生命は突如として爆発的な進化をおこしたとされ、多種多様で奇妙な生物が存在したことが知られています。この現象は「生命の爆発的進化」や「生命進化のビッグバン」などと呼ばれ、進化史上、最大のミステリーとされてきました。近年、中国のチェンジャン地方から出土する化石によってこの時代の生物の類縁関係が詳細にわかってきましたが、このような綿密な研究の積み重ねから、爆発的進化説には疑問が提示されています。本書は、カンブリア紀の研究最前線をレポートします。

内容(「BOOK」データベースより)

スティーヴン・グールドが著した『ワンダフル・ライフ』によって、カンブリア紀のモンスターたちは一躍有名になった。グールドによればこの時代に生命は爆発的な進化を遂げたという。「カンブリア爆発」説だ。近年、中国の澄江から出土する化石によって、カンブリア紀の研究は飛躍的に進んだ。では、奇妙なモンスターたちの正体はどこまで判明したのだろう?そしてカンブリア爆発説の行方は?進化史上最大のミステリーを追う。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 224ページ
  • 出版社: 技術評論社 (2008/3/26)
  • ISBN-10: 4774134171
  • ISBN-13: 978-4774134178
  • 発売日: 2008/3/26
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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52 人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
エディアカラ紀からカンブリア紀まで、所謂進化の大爆発が起きたとされる時期の動物相について、最新の情報をもとに分かりやすく記した、ヴィジュアル豊富な書物。適切な解説書の少ない分野であり、それだけで貴重で、価値ある書といえる。しかし、残念ながらいろいろと瑕疵が多い。まず用語の誤り。たとえば胞子動物門(75p)はもちろん刺胞動物門の誤り。次に誤植が特に固有名詞に多く、この本は殆ど原綴を載せないためどちらが正しいか判らなくなる。チェゾイアがチュゾイアか(p190)ベッツリシスタかベッツロシスタか(p160)等。そして用語の不統一、あるいは説明が後先になるせいで理解しにくい。歩脚動物は何故かp101のグラフでだけ「葉状肢動物」と書いてあるし、ハルキゲニアもp106でだけハルシジニア。二肢性という用語の解説が出てくるのは用語の登場より随分あと。アクリタークなんて解説すらされていない。イラストは綺麗であるが正確と言い難いものもあり、p202のフクシアンヒュイアの図など、どう見ても「1体節から2〜4本の肢が出ている」ようには見えない。とはいえ、これらのことは至極簡単に訂正可能な筈。これだけの本なのだから、もし重版されるなら是非ご訂正をお願いしたい。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
バージェス動物については、子供でもアノマロカリスを知っているほどポピュラーになってきた。最近では、「バージェス頁岩化石図譜」(大野照文監訳)のようなちゃんとした本も日本語で読める。しかし、澄江(チェンジャン)動物に関する和書はまだあまりないようだ(「Newton別冊「生命」とはなにか」に少し記載がある)。本書は中国の澄江で発掘された大量のカンブリア紀初期の化石の詳しい最新レポートを含んでおり、化石ファン必見である。

カンブリア紀になって突如多種多様な大型化石が出現するが、これは「カンブリア爆発」として注目されてきた。断続平衡進化説を唱えたグールド氏は、バージェス頁岩動物の多くをそれまでの分類に収まらない奇妙奇天烈動物だとして、センセーションを巻き起こした。他方、先カンブリア紀のエディアカラ生物群に関しては、ザイラッハー氏がカンブリア紀以後の生物とはつながらない独特な生物だとする説を唱えた。最近の研究結果では、これらの極端な考え方はすべて否定されてきたようである。遺伝子レベルでは進化は、連続的漸進的である。しかし生物の形態は、環境の変化に適応してかなり速やかに変化しうる。形態の変化から進化を追跡するには、多数の良好な化石が必要である。澄江の化石を調べることで、進化のあとをかなり辿ることが可能になってきたようだ。

本書は縦書きの本である。図版だけは横書きなので、かなり無理をしている感じだ。とくに学名の原綴が書いてないのは重大な欠陥だ。索引もつけて欲しかった。図版に直接説明が書きこんであるのはいい(図版の説明が別に書いてあると何を指して言っているのか分からない場合が多いから)。

追記:[荒野の偏微分」さんへ
アクリターク(Acritarch)は、化石として見出される微小有機構造物(プランクトンの遺骸など)だそうです。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
カンブリア爆発の謎 ~チェンジャンモンスターが残した進化の足跡 [知りたい!サイエンス] (知りたい!サイエンス 27)

他の方のレビューにあるように「惜しい1冊」。最新の研究成果に基づいており,図版も豊富で,初心者にも分かりやすくしたいという志は読み取れる。だが,細かい表記に齟齬があったり,説明が後先になったり,説明のレベルが極端に上下したりするために,とても読みにくい本になっている。カンブリア期の生物に関する基礎知識のない読者が,本書一冊で,その概要を理解するのはおそらく不可能だし,かといって知識豊富なマニアには食い足りない,という中途半端な出来だ。そうなった責任はおそらく本書の編集者にあると思う。そもそも「チェンジャンモンスター」って何よ。この言葉で「澄江」を思い浮かべる人は読者対象じゃないはずでしょ?

著者はもともと物理学者で古生物の専門家ではない。だが,研究の一環として古生物の姿をCGで再現したり,パソコン上で写真を閲覧できる「インターネット自然史博物館」をネット上に公開している人物で,それなりに該博な知識を有している。ところが,こういった説明がプロフィール欄にはほとんどないため,そもそもなぜこの人がこんな本を書いているかが読者には分からない。これはこの本の致命的な問題だと思うが,言うまでもなく著者に責任はない。

また,著者が専門家ではないため,A博士はこう言っているが,B博士はこう言っているという両論併記になりがちだ。これは仕方がないが,なぜそこが論争になっているかの背景説明が足りなかったり,しばしば説明の位置が後になってしまっているため,読者としては腑に落ちない話を延々と読まされることになる。読者はそれぞれの生物の分類学的な分類の論争を知りたいわけではなく,学者の名前を覚えたいわけでもない。古生物そのものを知りたいのだ。関連して著者の個人的な見解が披露されることもあるが,「あなたの意見は聞いていない」と言いたくなる。「何を書くか」についての編集者から著者への指示が的確でなかった証拠だと思う。

本書の瑕疵の大半はすべて編集者の問題だと思う。著者が持つ該博な知識を,書物に落とし込む過程で十分に努力しなかったように思える。だが,この程度の出来でもこの本はそれなりに売れているようなので,このジャンルにはニーズがあるということだ。他社の編集者さん,チャンスですよ(笑)
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