アクションがよかった前作より、さらに進化した動きが見どころ。体はメタボだが、動きは高速。実写では不可能なアングルを大胆に動き回るカメラワークも派手派手で、子供向きアニメながら大人をも唸らせる映像的な見せ場が連続します。激しいアクションとユルいギャグが絶妙に交じり合い、実にリズムがいい。
ハイテクの武器を持つ敵に対し、仲間との結束で立ち向かうストーリーは、シンプルで鉄板の展開。(笑) そこに武侠アクションの定番である出生の秘密がからみます。 テーマは「始まりは悪くとも、幸せになれる」という、まさにポスト震災のわが国にぴったりなもの。絶対に絶望などするなとの心強いメッセージ。繰り返されるそのモチーフは説得力満点で描かれます。友情と親子愛、主人公の成長に正義の戦いと、王道な展開で安心できます。
それにしても、今回の敵の目的は、武器づくりに使用する金属を集めること。そのために中国大陸のド田舎に侵略し、金属の略奪を繰り広げる。民衆が恐怖に支配されているという設定は、中国の政治を暗に批判するとともに、レアメタル、レアアースを独占して世界経済を牛耳ろうとする中国政府への皮肉との深読みもできますが。(苦笑)