ワイヤーもCGも使いまくりのありえねーアクションばかりですが、
普通の貧乏人や変人が実はメチャクチャ強かったとか、
突然最強の奥義を会得して急に強くなるとか、
で、その奥義がありえないとんでもない技だとか、
その精神において、まぎれもなく正しきカンフー映画。もしくは正しい少年マンガ。
ストーリーはあちこち跳び、いまいちまとまらず。
それでもついつい引き込まれます。
その理由はすごく長廻しの流麗なカメラワーク。
同じカット内でどんどん細かい出来事が起こっていき、スキがなく、
繰り返し観れば観るほど、どう撮ってるんだろう、と驚嘆します。
また、BGMのセンスがいいです。場面にぴったりでテンポがいい上、
ちょっと中国・香港の武侠映画をかじった人にはたまらない名曲ぞろい。
(十面埋伏とか、将軍令とか...)。
特に豚小屋砦の夜中のバトルシーンは雰囲気も迫力も最高。
琴の音を武器にした発想は素晴らしいと思います。
カンフー自体も、本当に出来る俳優さんが多く、ワイヤーで吊られていても身体の動きが全然違う。見事な動きを充分見せてくれます。
ギャグ映画というより、むしろ真面目で本格的なアクション映画ではないでしょうか。
観る人を選ぶとは思いますが(私には思い切りツボでした)、
1つの目的をつきつめた、という意味では、★5つに充分値すると思います。