「カンバセイション・ピース」はとても評判の良い小説だ。初出の際も、各紙の書評で多く取り上げられていたが、なぜか皆さん、横浜ベイスターズに関する記述の部分はまったく無視。弱小球団なのでポピュラリティがないってことか?ああ違うな単純に関心が無いってことですね。書評を読むとまるで家と猫だけの話のようだが、結構な割合で横浜スタジアムでの観戦模様が描かれている。(というか「ほぼ日刊イトイ新聞」で保坂和志は「この小説はローズ引退の話」と言い切っているではないか!)
シーズンは2000年。まだ1998年の優勝イヤーの残り火が燻っている年で、もちろんローズもいる。主人公と観戦仲間の会話(かなりマニアック)や応援風景は、当時の横浜スタジアムの雰囲気を良く伝えている。主人公の贔屓は何といってもローズであり、ここら辺は多くの横浜ファンの共感するところだろう。
結構ボリュームのある本で、大半は家と猫なのですが、ベイファンは是非、横浜の記述の部分だけでも拾い読みしてみてください。(だいぶ前の話になるけど、丸刈りローズが日本に出戻って、キャンプ1週間位でロッテをやめた時は本当に悲しかったなぁ。もっと悲しいのは、ベイのチャンス時に流れる亡霊ローズの応援曲だけど)