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カント (講談社学術文庫)
 
 

カント (講談社学術文庫) [文庫]

坂部 恵
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

すべての哲学はカントに流れ入り、カントから再び流れ出す。人間理性の限界を精査し、またその全射程を見定めようとしたカント。認識の構造を解明した『純粋理性批判』、道徳の世界を確立した『実践理性批判』、批判哲学完成の書『判断力批判』から、最晩年の問題作『オプス・ポストムム』まで。哲学史2千年を根源から改革した独創的作品群を、その生涯とともに見渡す待望の書。

内容(「BOOK」データベースより)

人間理性の限界を精査し、またその全射程を見定めようとしたカント。認識の構造を解明した『純粋理性批判』、道徳の世界を確立した『実践理性批判』、批判哲学完成の書『判断力批判』から、最晩年の問題作『オプス・ポストムム』まで。哲学史二千年を根源から変革した独創的作品群を、その生涯とともに見渡す待望の書。

登録情報

  • 文庫: 488ページ
  • 出版社: 講談社 (2001/10/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061595156
  • ISBN-13: 978-4061595156
  • 発売日: 2001/10/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
私は少々哲学に興味があり、プラトン以来の哲学書を
自分のペースで原著や概説書を読み進めています。
門外漢の私でもカントが哲学史上最高峰の人物であること
は知っていたため、後に続くドイツ観念論や実存主義を
理解する基盤としても、なんとかカントの思想に近づきたい
と思ってきました。しかし、純粋理性批判その他の原著は

あまりにも難解で、読書の楽しみも感じられなかったので、
この親しみやすそうな概説書を手に取りました。

この本の構成はカントの伝記と、原著からの抜粋を中心とした
著作概観の二部構成です。伝記の部には
年表で見た限りでは、何の波乱もなさそうに見える
カントの生涯が生き生きと描かれており、

如何にして彼が思索をこころざし、批判哲学へとたどり着いて
いったのかがわかりやすく記述されています。批判哲学以前の
カントの著作内においても、批判哲学で用いられる手法や
発想が見られるということ、経験主義的な著作にも重要な意義
があることなどが、明らかになる点は見事です。

しかし、一方で、著作の核心たるべき批判哲学の説明が

少なすぎるように思えました。と言うのも、原著からの抜粋
がほとんどであり、筆者による噛み砕いた説明がかなり少ないの
で、カントの思想に関する入門以上研究未満の内容は望めません。
カントの著作自体が相当に難解であるため、わかりやすい部分を
抜粋してもらっても、私にとっては理解が困難でした。

よって、これからこの本を購入しようと考えている人は、
もしも批判哲学の体系的説明を求めている場合には、購入を控えた方が
良いかもしれません。ただ、批判哲学の著作を眺めたときに
受ける難解な哲学者カントという印象が、現実のカントには
必ずしも当てはまらないという点では、蒙を開かれました。

この著作の一番興味深い点は、カント自身が活発な社交家であり
優れた教育者であり、かつ真摯な姿勢を貫く文人であったこと
がよくわかる点だと私は考えます。

このレビューは参考になりましたか?
22 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ドイツ観念論哲学者カント。戦前の日本では、デカルト・カント・ショウペンハウエルと並び称された教養哲学の代表格とか、難解な文章の代名詞など、様々な言われようをしているようです。最近では文芸評論家からの再評価などあるようです。では、その正体は? 全貌は? そんな問いに答えてくれるのが本書。カントの生涯と学説の流れを概観するとともに、カントの重要著作からある程度まとまった抜粋を収録してあります。つまみ食い的な引用文をちりばめて、結局は紹介者自身の考えを述べただけという入門書よりも、原典に近づける本です。現在、岩波書店からは新訳によるカント全集の刊行が進行中です。本書によって原典に取組みたくなったら、そちらに進むのもいいですね。いずれにせよ原典(訳文)に触れながらカントに入門できる便利な一冊です。中島義道氏の著作に触れて、カントに興味を持ち始めていたところでしたので、本書の刊行はグッドタイミングでした。次は、「純粋理性批判」自体を読んでみたいです。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 滝坂
形式:文庫
 全くの初学者である私にとって、この本は使いこなせませんでした。本の1/3はカントの著作からの抜粋であって、初心者向けの分かり易い解説はあまりありません。また、著者の手による文章も、あまり推敲されたとは思えず、読んでいてがっかりしました。(ハッキリ申し上げて手抜きと感じました。)

 あえて言えば、ある程度カント哲学の概要を把握した上で、原点を軽く当ってみたいと考える方には向いている、ということになります。が、基本的にはあまりお勧めしません。
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