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カント入門 (ちくま新書)
 
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カント入門 (ちくま新書) [新書]

石川 文康
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

真理の最高決定機関であるはずの理性が人間を欺く二枚舌をもつとしたら、一大事ではないだろうか。この理性の欺瞞性というショッキングな事実の発見こそが、カント哲学の出発点であった。規則正しい日課である午後の散歩をするカントの孤独の影は、あらゆる見かけやまやかしを許さず、そのような理性の欺瞞的本性に果敢に挑む孤高の哲学者の勇姿でもあったのだ。彼の生涯を貫いた「内面のドラマ」に光をあて、哲学史上不朽の遺産である『純粋理性批判』を中心に、その哲学の核心を明快に読み解き、現代に甦る生き生きとした新たなカント像を描く。

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1995/05)
  • ISBN-10: 4480056297
  • ISBN-13: 978-4480056290
  • 発売日: 1995/05
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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56 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 滝坂
形式:新書
カントの哲学について、個別の詳細な議論はあまりせず、全体を通した基本的なものの見方という観点から概説しており、大変わかり易い入門書になっています。この本を読んだ後、別の入門書を読んでみたけど、全体の構成・バランスなど、こちらの方が圧倒的に優れていました。

のっけから、人間理性の限界、理性は無限を把握できないという議論から始まり、宇宙には量がないという結論にあっという間に至ったとき、初めてカント(の入門書)に触れた私は、まさに驚天動地。宇宙は量の概念で図れない。だから、時間や空間は人間の主観的な認識の形式でしかない。そこからカントの哲学が整理されていきます。

難解とされるカント哲学の解説ですが、用語も丁寧に解説してあり、混乱することもありません。何よりも、基本コンセプトの把握に徹しているところが、私のような素人にはお勧めです。また私は、一貫して展開していく論理に引き釣りこまれて、どんどん読み進めることができました。

でも色々な命題に関する証明は、本の性格上最小限に留められています。それゆえ必ずしも全てが腑に落ちるものでもありません。ですので、カントの哲学について自分なりに評価していくためには、さらに読書を進めていく必要があるだろうと考えました。
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 私は学生時代「西洋哲学」を専攻し、お粗末な内容ながらカントの『純粋理性批判』について卒業論文を書いた人間である。
 
 その私にとってさえ、本書における『純粋理性批判』の解説は大変参考になった。つまり、専門的に十分充実し、オリジナリティを持った著作と言える。何よりも、単に原著の要約に陥らず、自らの言葉で大胆な再構成がなされている点が良い。

 だが一方で、カント「入門」としては、ややハードルが高過ぎまいか?哲学者の思想に焦点を当て、生涯についての記述を省略するのはよしとしても、カントについて全く基礎知識の無い読者には、やはり主要著作一覧や哲学史上の位置づけといった導入的な解説はやはり必要だろう。

 それに終盤の『宗教論』の解説あたりから、やたらと言葉づかいも隠語めいてきて、難解さが増している。やはり新書一冊に盛り込むには内容が豊富過ぎたのではないだろうか。いっそのこと『純粋理性批判』の解説・解明に絞るか、せいぜい三批判書をカバーするくらいで十分だったのでは?

 つまり、本書はカント入門としては2冊目以降に読むのに相応しい内容である。確かに新書のカント入門は少ないが、例えば清水書院『人と思想 カント』など1冊目に読むものとしてお薦めである。
 
このレビューは参考になりましたか?
29 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
カントの入門書はカント自身による『プロレゴメナ』をはじめかなり読んだが、本書が一番いいと思う。さすが専門の学者の手によるものだけあって記述も正確で、変な自意識がない。カテゴリー表とアンチノミーの関係等基本的なことがわかりやすく書かれている。多少記述が論理学寄りではあるが、晩年の問題意識もフォローしているので問題はない。構成的理念と統制的(本書は「統整的」とは書かない)理念の解釈、物自体の解釈や視差の問題等は柄谷行人を知る人間にはものたりないが、カント問題意識を現代に蘇らすという点において本書のようなコンパクトな入門書の存在は大きい。

(ただし同著者による他の著書は二番煎じなので、次のステップに行きたい人にはカント自身のテキストを薦める。)
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投稿日: 13か月前 投稿者: montblanc
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... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: カーマイン
(平凡な言い方ですが)わかりやすい解説書です
... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 五島雅
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投稿日: 2010/5/11 投稿者: 倒錯委員長
反現代
... 続きを読む
投稿日: 2009/12/12 投稿者: ヌース2
「カントの生涯を変わらずに貫いていたp..11」「内面のドラマ」を描く
「世界の究極的始まりp.30」、「ものの究極要素p.30」、自由、絶対的必然的存在者、これらについてのアンチノミー(二律背反)、純粋理性のアンチノミーこそカントを... 続きを読む
投稿日: 2009/11/24 投稿者: touten2010
大変わかりやすい入門書
「自分探しの旅」という言葉がある。海外などを旅し、日常のルーチンを離れることで素の自分を発見するプロセスを言うのだろう。実は私も経験者だ。... 続きを読む
投稿日: 2009/11/6 投稿者: 福島英次
ストイックで、カントに痺れている著者による、最高の入門書
涙が出るくらい感動的なカントの『純粋理性批判』について、丁寧で分かりやすい解説をしている。人間カントについての興味をひく描き方も見事。個人的に本書の読後、『純粋理... 続きを読む
投稿日: 2009/7/20 投稿者: chaa chaa fish
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