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カントの読み方 (ちくま新書)
 
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カントの読み方 (ちくま新書) [新書]

中島 義道
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

カントは日本でも有名な哲学者だが、同時にその難しさについても広く知られている。けれどもそれは翻訳のためばかりではなく、カント自身が論じている事柄そのものが難しいのだから、叙述もまた難しくならざるを得ない。では、どうすれば、日本語でより正確に理解できるようになるのだろうか。ここでは『純粋理性批判』を例に、これまで統覚、超越・覚知、予料、範疇などと訳されてきたキーワードを分かりやすい言葉に置き換えるなど、さまざまな工夫を試み、長年カントに親しんできた著者が、初心者でも近づける方法を提案する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中島 義道
1946年福岡県生まれ。77年、東京大学人文科学研究科修士課程修了。83年、ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士)。現在は電気通信大学教授の傍ら、「哲学塾・カント」を主宰している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 202ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2008/09)
  • ISBN-10: 4480064273
  • ISBN-13: 978-4480064271
  • 発売日: 2008/09
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:新書|Amazonが確認した購入
ありがたいことに、「哲学者の難解な思想を分かりやすく・コンパクトに解説してくれる入門書」というものはけっこうあるものです。

特にその哲学者が偉大であればあるほど、エレガントで読みやすい解説書が存在します。深淵な思想ほど研究者の層が厚くなり、結果として優れた人材が集まるのでしょう。

カントという哲学者もまた例外ではありません。私が知るだけでも黒崎政男氏や石川文康氏、坂部恵氏や岩崎武雄氏といった人達が希有な入門書を書いています。

ただ、そうした入門書にも決定的な弱点(というよりは私自身の無能力なのですが)があったように思います。

かつて私も入門書を読むたびに、「なるほど、カントはこういう考えをもっていたのか。よし、それでは実際に『純粋理性批判』を読んでみよう」と思い立って書物に向かいました。

でも全然読めないんですね。試みるたびに、カントの難解な文章に阻まれてしまう。

入門書のおかげて、「この部分は大体こんなことが書いてある」というアウトラインは分かります。でも本文のある箇所が具体的にどういう議論をしていて、どういうことを云っているのかが「逐語的レベル」ではさっぱりわからないのです。

本書は、読者のそうした躓きにこたえてくれるものです。

「『純粋理性批判』のこの箇所はこう読む」という実に丁寧な仕方で、カント哲学における「主観」という概念を解説してくれています(なお、ドイツ語の“Subjekt”には1文法上の主語、2基体=実体、3意識作用の主体という三つの基本的意味があるそうです)。

哲学者の思想を分かりやすく解説してくれる本ももちろん大変ありがたいのですが、こうした逐語読解的な入門書はより読者の助けになってくれると思います。
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形式:新書
 著者はエピローグで面白いことを言っている。「カントに関する膨大な文献を読むことも、カントについての論文を書くこともなくなりました」と。このようにして、あらためて「素人」になってみて、虚心坦懐にカントのテクストを読むと言っていることがおかしい。文字通りとると、どうしてもわからない。解説書を束ねてわかったことは「わからなかった」ことだという。
 もちろんある程度の知識は必要だが、それより大切なのは、カントのテクストをそれこそ「神経を消耗させる」ほど読み込むこと、そして決して「わかったつもりにならない」こと、こうした修行をつづけて行くうちに、研究をしていたころよりカントの原文がいっそうよくわかってきた。
 こうした経験から、翻訳でもなく、その解説書でもなく、「ここはこう読む」という方法の本を書いてみようと思い立った。だから、『純粋理性批判』の適当な邦訳を横において、この本を読んでくれ、と言っている。
 著者は修行した成果を「ここはこう読む」という形で提出したから、読者もそれにそって読んでくれという。だが、「ここはこう読む」という方法と、これまでの解説書とはどこがどう違うのか。なにか変だ。
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By USC VINE™ メンバー
形式:新書
中島氏のカントに関する久々の「純粋理性批判」を読むための入門書およびその読み方について書かれた新書です。確かに「純粋理性批判」を読むには骨が折れてしまいます。日本語が読みにくいなどが挙げられます。また、「純粋理性批判」を読むための解説書も百花繚乱です。その中でも本書を推薦するのは中島氏の豊富なカント研究に裏打ちされた読みやすい文章で書かれている点が挙げられます。本書を片手にカント全集版、岩波版などの「純粋理性批判」を読んでカント哲学を味わってもらいたいです。
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