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カンディード 他五篇 (岩波文庫)
 
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カンディード 他五篇 (岩波文庫) [文庫]

ヴォルテール , 植田 祐次
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人を疑うことを知らぬ純真な若者カンディード。楽園のような故郷を追放され、苦難と災厄に満ちた社会へ放り出された彼がついに見つけた真理とは…。当時の社会・思想への痛烈な批判を、主人公の過酷な運命に託した啓蒙思想の巨人ヴォルテール(1694‐1778)の代表作。作者の世界観の変遷を跡づける5篇のコントを併収。新訳。

登録情報

  • 文庫: 552ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2005/2/16)
  • ISBN-10: 4003251814
  • ISBN-13: 978-4003251812
  • 発売日: 2005/2/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
モームも読書案内で推薦していました。どの話も驚くほどの機知が詰め込まれており一読に値します。よく皮肉といわれますが、作者の考えを代弁する立場の登場人物は決まって自分の身分や教養、容姿に驕ることがありません。私は知識を持たない人に対しても分け隔てなく個人の価値観を尊重する寛容の精神の方が明らかに彼らの精神活動の多くを占めていたと思います。古典だと構えて読む人はきっと彼の柔軟な精神に驚くと思います(古典とはそういうものですが)たとえ彼の精神の片鱗だけにしか触れる事が出来なくても必ず益がある書物です。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
黄金郷 2006/10/15
By ミーミルの泉 トップ1000レビュアー
形式:文庫
『カンディード』です。18世紀フランスの哲学者(啓蒙思想家、というべきかな?)ヴォルテール著の小説です。私が読んだのは旧版ですが、2005年2月に新訳版が出たようです。
何故わざわざ新版を出したのか?名著だからですね。同じ風刺文学でも『ガリヴァー旅行記』あたりと比べると知名度は低いですけど。

内容はコントであり風刺小説であり、奇想天外な冒険譚、ファンタジーであり、青年の成長物語。思想家の著作だから当然かもしれませんが思想小説ともいえるでしょう。「思想とかそういう難しそうなのはちょっと……」という人にとっても、単純に小説として楽しめると思います。
カンディードというのは、本作の主人公、純朴な青年です。
風刺の部分についてはですね、当時のピンポイントなので註釈があってもピンと来ないでしょう。でも風刺されるキャラクターのタイプというのは時代が変わっても大同小異だったりするものですから。
冒険は、荒唐無稽で、だからこそ滑稽ですらあります。そりゃ、コントですから。笑いネタとしては昔の作品なので洗練されているとは言い難いのですが、それでもニヤリとすることができたならば、そこが読者のエルドラドでしょう。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By aruaru
形式:文庫
 2月に、吉村正一郎氏の訳から植田氏の新訳に変更。同時に数編のコントが付される事になりました。
 訳者によるあとがきは、文学的魅力と共に思想史的背景、とりわけライプニッツのオプティミスム批判、当時のヨーロッパを襲った大地震の生々しい事実と本作との関連を指摘しています。そのお陰でこのあとがきは、背景を知る為の格好の入門となっています。

 ヴォルテールの現実に対するまなざしは、現代における我々も参考にすべきものが含まれていると思われます。ライプニッツに対して余りにも皮相的な意見しか言ってないじゃないか、という批判も出来ます。しかし、悲惨の前で「全ては善」と言い切るような形而上学的解決ではなく、現実的解決を求めようとしたヴォルテールの態度は責めきれるものではありません。『カンディード』は、現代の古典たりうるメッセージ性を強く遺しているように思われます。

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