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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
セピア色した喫茶店で,
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レビュー対象商品: カンガルー日和 (講談社文庫) (文庫)
村上春樹の 充実した長編小説や 端正な短編小説集に比べて 本書での村上は 実にリラックスしている。軽い話をさらりと書いているだけだ。村上春樹の初期の短編集であるわけだが 当時の村上春樹のエッセンスに満ちている。そう 村上春樹は お洒落で スタイリッシュで カルトな小説家だったのだ。今の村上春樹を知っている我々である。ノーベル賞すら噂される文豪になった村上春樹だが このカンガルー日和を読み返すと懐かしいものがある。これを読んでいた20年前を思い出す。喫茶店に一人で入って ぼんやり本書を読むことが素敵だった事を思い出す。あれから 小生も遠いところに来てしまったと感慨にふける。それも人生か。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ゴディばのチョコレートのような?,
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レビュー対象商品: カンガルー日和 (講談社文庫) (文庫)
『悲しい話だと思いませんか』この短編集に収録されている、とある話ででてくる台詞(正確には言っていないが)である。穏やかで上品、淡々としていてもの悲しい一言だ。登場人物たちの会話は、どの話でもそんな風に成り立っているように感じる。多少残酷な場面でも、彼らは平然とした顔をして話しているのだ。これが村上春樹の手腕なのだろうか? それぞれの短編がどれも短く、しかし味わい深い。ちょっと高級なお菓子の詰め合わせのようである。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
やっぱり「100%の女の子」は最高傑作,
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レビュー対象商品: カンガルー日和 (講談社文庫) (文庫)
村上春樹の短編には、長編とはまた違った趣がある。短編特有の遊びをふんだんに盛り込みつつ、しかし彼独特の雰囲気は損なわれていない。 この短編の中でのお気に入りは、「ある晴れた日に100%の女の子に出会うこと」。 この話は「昔昔」で始まって、「悲しい話だと思いませんか」で終わる。 私が村上春樹の短編の中で、もっとも好きな短編のひとつだ。 なぜなら彼の小説のテーマは「生死」、「恋愛」がほとんどであり、そのうちの「恋愛」の部分のエッセンスがこの「100%」に濃縮されているからだと思う。 それは傍から見るととても不確かで、しかし自分の感性の中では確信に近い。 でも相手はどうなんだろう、と考え始めると不安で仕方ない。 と書いてしまうとただの普通の恋愛なんだが、本人にとってはかなりドラマティック。 期待、確信、不安、葛藤、落胆。 こんな要素が短い物語の中にうまく詰め込まれ、春樹ワールドを堪能できる。 今まで20年にわたって何度読み返したかわからない(少なくとも10回以上)が、何度読んでもすばらしい。 4月、晴れた朝、原宿の裏通り、花屋の前。 遠くからやってきたのは、僕にとってはまさしく100%の女の子だった。 一般的な美人ではないけれど・・・ 他の短編の中には「羊をめぐる冒険」に出てくるいくつかのシーンを見つけることができる。 雪の降る札幌の町、そして羊男。 長編の断片を見るようで、ファンとしてはやっぱり楽しい。
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