写真集としては手ごろの厚さと大きさである。撮影されたカワセミも極く自然体であり、好感が持てる。写真集の付記も有益である。付記からは、自立心の旺盛なカワセミの姿が微笑ましく伝わってくる。付記の中から、興味深いところをいくつか引用しよう。
・カワセミは基本的に早朝と夕方に活発に活動します。朝5時〜8時くらいまでの間に水浴びや羽繕い、魚捕りをします。(中略)そして昼も過ぎ、夕方の時間帯。16時から19時くらいの間にまたもカワセミは活発になります。ねぐらに戻る前に魚捕り、水遊び、羽繕いを一通りこなします。
・魚捕りも憶えてヒナ達が一人前になると今度は親の追い出しが始まります。カワセミは縄張り意識が強いため、例え自分の子供であろうと一人前になれば縄張りから追い出してしまうのです。また逆に弱っていると親が子供に追い出されてしまうこともあります。
・子育てで疲れ果てボロボロになったカワセミを撮影したこともあります。撮影者は写すために、カワセミは生きるために、全てを懸けて挑んでいます。