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カレーソーセージをめぐるレーナの物語 (Modern & Classic)
 
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カレーソーセージをめぐるレーナの物語 (Modern & Classic) [単行本]

ウーヴェ・ティム , 浅井 晶子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

カレーソーセージというファストフード誕生を巡る一人の女性の悲恋の物語。食べ物が人間に与える幸福と苦悩が、敗色濃いナチス・ドイツで脱走兵をかくまいつつ、不器用だがしたたかに日常を生きるレーナの人生と共に語られる。

内容(「BOOK」データベースより)

それは終戦直前の一九四五年、敗色濃いナチス・ドイツのハンブルクで、ひとりの女性が若い脱走兵を家にかくまうことから始まった…。味覚が人生を変える。

登録情報

  • 単行本: 221ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2005/6/10)
  • ISBN-10: 4309204392
  • ISBN-13: 978-4309204390
  • 発売日: 2005/6/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 536,988位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヒデボン VINE™ メンバー
形式:単行本
 NHKの旅番組とかドイツ語講座で、ちょくちょく紹介されるようになったのがこのカリーブルストなるさしておいしくもない立ち食いスナック。アメリカ、イギリス、オランダ、そしてドイツといった禁欲を旨とするプロテスタントの国の料理たるもの、確かに美味しくはないけど・・・・・。

 それはさておき、本書は、「僕」がこのカレーソーセージに惚れ込んだがゆえに、それを発明した女性料理研究家の半生を聞くという近過去小説である。この前の戦争(と言っても京都人のいうように応仁の乱でもなく、新旧キリスト教の30年戦争でもない)で、ドイツ軍から脱走した一等兵と人妻との不倫ものがたり。そこにてっきり戦死したものとばかりと思っていた夫が帰ってきて、ばったり若いツバメと鉢合わせ、てなことになるやら、いやはや、もう上を下への大騒ぎ(っていうほどのスラップ・スティックでもない)。

 またまたそれはさておいて、この本はなかなか、面白い小説ではある。ウーヴェ・ティムなる作家からして、始めて知ることになる人だったが、本書はなかなか現地でも評判だったらしい。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
独特の素材 2005/9/7
形式:単行本
ドイツの小説です。
カレーソーセージとは日本でいうたこ焼き。
アメリカでいうホットドック。
それぐらいドイツではメジャーな食べ物だそうで
基本は細かく切ったソーセージにケチャップとカレー粉のソースをかけるものだけど屋台によってレシピが違うとか。

これはそのカレーソーセージがいかにしてうまれたかを語るフィクション。

カレーソーセージ誕生の裏には、第二次世界大戦とひとつの恋愛があった・・・。というタイトルからはおよそ想像もつかない重厚な物語が展開していきます。

カレーソーセージを生み出した老女が語りを基本として描かれますが
文体は語り手が色々と変わり、ちょっととっつきづらいかな。

それでも容は大変おもしろく、お涙頂戴でもありません。戦争の中、ありのままを受け入れて逞しく生きる女性の姿勢が胸を打ちます。オススメです。

このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書を読んで、いったいカレーソーセージなる食べ物がどんな味なのか作って試さない人がいるでしょうか。それほど本書で描かれるこの魅惑的な食べ物は、あこがれと賞賛に満ちていますね。しかし出発点はカレーソーセージなんですが、そこからひろがる物語は終戦まぢかの二度目の大戦を舞台に、当時のドイツの一般市民の日常と戦争に囚われた人たちを描いて間然するところがありません。ミニマムな状況を描きながら、それをとりまく世界が自然と浮き上がって見えてくるところなどたいしたものだと思いました。
語り手が自由自在に入れかわる手法も、とても新鮮でした。映画ではとても効果的に使われているこの手法を、これだけ大胆に小説にとりいれて成功している例をぼくは知りません。普通なら混乱しそうなものですが、本書ではとても自然に馴染めてしまう。ウマイですね。
しかしこのレーナという女性、ヒロインとしてはいささか年くってるわけですが、とても魅力的だ。気風がいいというか、大胆というか、いいかえれば大雑把な性格ってことになるのかもしれませんが、戦争という混乱した時代で生き残っていこうと思えば、こういう性格でないとダメなのかもしれませんね。ひとつ本書を読んで驚いたのが、ドイツ市民の中にはナチス党員じゃない人もいたっていう事実です。主人公のレーナは、敗戦が決まってから新聞で報道されたアウシュビッツの惨状をみて、ショックを受けるんです。これがとても意外でした。そうなのか、そうだったのかと目からウロコの落ちる思いでした。
とにかく、本書は良かった。ささやかながらとてもいい映画を観たような幸せな気持ちになれました。
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