カレヴィ・アホは1949年生まれ。フィンランドを代表する作曲家だ。その作品は14曲の交響曲に始まり、ヴァイオリン、チェロ、フルート、オーボエ、クラリネット、トロンボーン、チューバ、コントラファゴットなどあらゆる楽器のための協奏曲と室内楽曲、歌劇等の声楽作品に及び、何とも大量の作品を世に出している。
弦楽四重奏曲第3番を聴いたが、ショスタコーヴィチの影響が色濃くうかがえる。地域的にもフィンランドはロシアに近く、年代的にもショスタコーヴィチから受けた影響は大きなものがあったのだろう。音楽的に無調的な所は全然ない。シェーンベルクが12音技法を提唱してから世界の潮流は前衛音楽に向かつて行ったが、ショスタコーヴィチは無調的な音楽には背を向けていた。当時はそれが楽壇の主流からはずれているとの印象があったが、無調音楽が行き詰まり大衆から総スカンを食わされてしまうと、無調に走らずに現代性を追求したショスタコーヴィチの評価が高くなったのだろう。無調的でない作曲家のおおくがショスタコーヴィチの影響を受けているような気がする。
ところどころ甘く切ない旋律が出てきたりして、サミュエル・バーバーっぽいところもあった。私はショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲とか大好きなので、この曲も結構気に入った。